富山高岡本店
軍配文とは?伊万里焼に描かれた意味と、お正月にふさわしい理由を解説
軍配文とは?
── 伊万里焼に描かれた「勝ち運」と節目の吉祥文様
伊万里焼や古伊万里の器を見ていると、中央に扇のようなかたちが描かれているものがあります。
この文様は軍配文(ぐんばいもん)と呼ばれ、単なる装飾ではなく、日本的な価値観を背景に持つ吉祥文様のひとつです。
この記事では、
軍配文とは何か
なぜ器に描かれるのか
なぜお正月の器に向いているのか
を、骨董的な視点でわかりやすく整理します。
軍配とは何を表すものか
軍配とは、もともと戦場や相撲の場で勝敗を示すために用いられた道具です。
とくに江戸時代には相撲文化の定着とともに広く知られ、「勝ちを決する象徴」として人々の意識に根づいていきました。
この性格から軍配は、次第に
勝ち運・吉兆・物事の成就
を象徴する存在として受け取られるようになります。
軍配文が文様として用いられる理由
器に描かれる軍配文は、実物の軍配を写実的に描いたものではなく、
形を単純化し、文様として整理した意匠です。
伊万里焼では、
見込み中央に一文様として配される
周囲を青海波や幾何文、草花文などが囲む
といった構成が多く見られます。
軍配文の特徴は、
意味は明確でありながら、表現は控えめ
であること。
鶴亀や松竹梅のように強く主張せず、「知っている人には伝わる」縁起の良さが魅力です。
軍配文はなぜお正月向きなのか
軍配文がお正月の器に向いている理由は、
その象徴性が新年という時間の性格とよく重なるためです。
お正月は、
一年の始まり
過去を区切り、未来へ進む節目
物事の方向性を定める時
といった意味を持つ特別な時間です。
軍配が象徴する
「勝敗を決する」「物事の行方を定める」
という性格は、
新しい一年の始まりに「良い流れを願う」気持ちと自然に結びつきます。
そのため軍配文は、
勝ち続けることを誇示する文様ではなく
新年が良い方向へ進むことを静かに願う文様
として、お正月の器にふさわしい存在となっています。
伊万里焼における軍配文の位置づけ
伊万里焼、とくに色絵の器は、
祝宴や改まった席で使われることを前提に制作されたものが多くあります。
軍配文は、
器形がもたらす端正さ
色絵がもつ華やかさ
の中に、意味のある縁起を一つ添える役割を果たしています。
とくに、菱形や変形皿などの整った器形と組み合わされることで、
端正さとおめでたさが過不足なく調和します。
まとめ|軍配文は「始まり」に寄り添う吉祥文様
軍配文とは、
勝ち運や吉兆を象徴しつつ、控えめに意味を伝える日本的な吉祥文様です。
お正月という
「新しく始まる時間」
に寄り添い、
器の上で静かに願いを託す存在だからこそ、
伊万里焼の祝いの器に選ばれてきました。
意味を知ることで、
器の見え方や使いどころが、より豊かに感じられるはずです。
◆商品詳細◆
時代:明治頃
高さ:約4センチ
横 :約16.3センチ
奥行:約14.9センチ
一客:3,200円
状態:焼成時に窯の中でできる鉄分、くっつき、かまきず、ピンホール、経年による釉薬の薄れがございます。また、一枚一枚手描き、手作りですので器のサイズ(ミリ)、色味、描かれている文様の大きさなど個体差があり、ひとつとして同じものはございません。そういった時代感、個性をご理解いただき、楽しんでくだされば幸いです。電子レンジや食器洗い乾燥機のご使用はお控えください。
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