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ぐるぐる渦巻く美 ― 古伊万里 蛸唐草文の魅力❗️蛸唐草文の膾皿、入荷しました😊
古伊万里 染付 蛸唐草文 膾皿
江戸時代後期頃に制作された、古伊万里の染付「蛸唐草文」膾皿が入荷いたしました。
「蛸唐草文(たこからくさもん)」は、ぐるぐると渦を巻く唐草文様で、伊万里焼では17世紀中期頃に登場したといわれています。初期には主文様を引き立てる副次的な文様として用いられましたが、18世紀以降になると器面をびっしりと埋め尽くすデザインも登場し、伊万里焼を代表する文様のひとつとなりました。
シンプルな蔓と葉の構成は、器の形を選ばずに調和し、量産体制に入った当時の伊万里焼に大変適した装飾でした。そのため、時代を超えて数多くの作品に用いられ、現在でも「伊万里といえば蛸唐草」と言えるほど親しまれています。
力強く、そしてリズミカルな美しさを持つ蛸唐草文。王道中の王道ともいえるこの文様を、ぜひお手元でご堪能ください。