展示場
上質な伊万里焼をオンラインショップで‼️伊万里焼 中皿入荷しました😊
伊万里焼とは?―歴史とその名の由来
伊万里焼(いまりやき)は、17世紀初頭に肥前国(現在の佐賀県・長崎県)で誕生した、日本初の本格的な磁器です。主に佐賀県有田町で生産され、完成品が伊万里港から国内外へ積み出されていたことから「伊万里焼」と呼ばれるようになりました。
伊万里焼の始まりは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に連れてこられた朝鮮人陶工たちによるものとされます。その中でも李参平(日本名:金ヶ江三兵衛)が泉山で磁器の原料となる陶石を発見し、有田の地で磁器の製造が本格化しました。これが、日本における磁器生産の起源とも言われています。
当初は白磁に青で絵付けを施した「染付(そめつけ)」が中心でしたが、後に赤や金を加えた豪華な「色絵(いろえ)」、高級品としての「鍋島焼」など、多彩な技法と美術性が発展していきました。これらはやがて“古伊万里”と呼ばれ、現代でも世界中の美術愛好家に愛されています。
また、江戸時代にはヨーロッパへの輸出も盛んで、オランダ東インド会社を通じて多くの伊万里焼が海外に渡り、ヨーロッパの王侯貴族の間でも高級品として珍重されました。「IMARI」の名は、今でも海外のアンティーク市場で通用するブランドになっています。
富山県でも、茶道具や和のインテリアとして伊万里焼を取り入れる方が多く、新原美術ではこうした県内のニーズに応える形で、厳選された伊万里焼を取り扱っております。伝統ある器を日々の暮らしに取り入れてみるのも、素敵な選択肢のひとつです。
古伊万里・有田焼・鍋島焼の違いとは?伊万里焼の多様な魅力
伊万里焼という名前は広い意味を持ち、実はその中にはいくつかの種類があります。代表的なものに「古伊万里」「有田焼」「鍋島焼」があり、それぞれに特徴と歴史的背景があります。ここではその違いと、多様な魅力についてご紹介します。
古伊万里(こいまり)は、江戸時代初期から中期にかけて肥前国で焼かれた磁器を指します。素朴で温かみのある染付や、赤・緑・金などで彩られた色絵などが特徴で、民間で使用される日用品から、ヨーロッパ向けの輸出品まで幅広く作られていました。その希少性と美しさから、現在ではコレクターアイテムとしても高く評価されています。
有田焼は、古伊万里を含む、佐賀県有田町で作られた磁器全般を指します。時代が進むにつれて技術が向上し、薄く軽やかで洗練されたデザインが増え、現在では現代作家によるモダンな作品も多数登場しています。有田焼という名称は、鉄道輸送が始まり伊万里港が使われなくなった明治以降に一般化した名称です。
鍋島焼は、佐賀藩(鍋島藩)が将軍家や諸大名への献上品として製造させた藩窯の作品を指します。大川内山(現在の伊万里市大川内町)に築かれた窯場で制作され、その気品ある色使いや精緻な絵付は「磁器の芸術品」とも称されます。特に色鍋島、鍋島染付、鍋島青磁の三系統は名高く、現代でも高級美術陶磁器として知られています。
このように伊万里焼には、時代や用途に応じて様々な顔があります。どれもが日本磁器の発展を象徴する存在であり、用途や好みに合わせて選ぶ楽しさがあります。富山県でも、茶道具として鍋島焼を選ばれる方や、インテリアに古伊万里を取り入れる方も多く、新原美術ではこうした多様なニーズに応える品揃えを展開しています。
花籠や鶏の文様に込められた意味とは?

日本の伝統工芸において、器の絵柄は単なる装飾にとどまらず、祈りや願いを込めた「吉祥文様」としての意味を持っています。伊万里焼にもその例は多く見られ、中でも「花籠」と「鶏」は特に人気の高いモチーフです。
花籠文(はなかごもん)は、四季折々の草花を籠にあしらった文様で、「繁栄」「華やかさ」「豊かな暮らし」への願いが込められています。日本の自然美や季節感を象徴し、特に茶道や祝いの席でも好まれる格式ある意匠です。繊細に描かれた花籠は、器を手にする人の心を和ませるだけでなく、空間に彩りと華やぎを添えてくれます。
鶏の文様もまた、深い意味を持っています。語呂合わせの「幸せや運気を“とり”こむ」ことから、商売繁盛や家内安全などの縁起物とされ、日本神話では「神の使い」として神聖視されてきました。特に夜明けを告げるその鳴き声は、「新たな始まり」や「希望の象徴」として尊ばれています。
また相撲界では、「手を地面についたら負け」という競技の性質上、二本足でしっかりと立つ鶏は「粘り強さ」「勝負運」の象徴とされ、勝運祈願としても親しまれてきました。このように鶏文様は、古来より多くの日本人にとって特別な意味を持つ存在だったのです。
今回、新原美術に入荷した「伊万里焼 色絵 花籠鶏文 中皿 七寸」は、こうした吉祥文様が色鮮やかに描かれた逸品です。日常使いにはもちろん、贈り物や特別な日の演出にもぴったり。富山県内でもなかなか見られない上質な一枚を、ぜひ店頭またはオンラインでご覧ください。
現代の暮らしに活きる伊万里焼―購入のポイントと選び方
伝統ある伊万里焼は、美術品としてだけでなく、日々の食卓にもぬくもりと彩りを添えてくれる存在です。現代のライフスタイルにもなじみやすく、実用性と装飾性を兼ね備えた器として、多くの人々に愛されています。ここでは、暮らしに活かすための選び方と購入時のポイントをご紹介します。
1. 用途に合わせたサイズと形を選ぶ
たとえば、今回ご紹介している「七寸(約21cm)の中皿」は、主菜や盛り合わせ、パスタやサラダなど、和洋を問わず活用できる便利なサイズです。普段使いなら盛り付けやすさと収納のしやすさを考慮し、自分の食生活に合ったサイズや形を選びましょう。
2. 絵柄の意味や季節感を楽しむ
伊万里焼の魅力は、何といっても絢爛な色絵や意味深い文様にあります。花籠や鶏のように縁起の良い絵柄は、贈り物にも喜ばれますし、季節の花々が描かれたものは年中行事の演出にもぴったり。絵柄に込められた意味を知ることで、器との暮らしがより豊かになります。
3. 手仕事ならではの個性を楽しむ
手描きの伊万里焼は、一つひとつが表情の異なる一点物です。筆のかすれや絵付けのわずかな差異は、機械製品にはない味わい。あえて少し歪んだ形や不揃いな色彩のものを選ぶのも、個性を楽しむ現代的な選び方です。
4. 信頼できる店での購入が安心
本物の伊万里焼を見分けるのは難しいもの。購入時は、専門知識を持つ美術商や、長く信頼されている店舗から選ぶのが安心です。新原美術では、作品の来歴や時代背景もしっかりとご案内していますので、初めての方でも安心してご購入いただけます。
「良い器は、暮らしの質を上げる」と言われるように、伊万里焼は生活に潤いと美意識を与えてくれる存在。富山県にお住まいの方も、まずは一枚、暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
時代:明治頃
高さ:約3.4センチ
直径:約21.4センチ
一客:6,000円
Instagram毎日更新中♪ @shinhara.jp
🏠新原美術 展示場(antique shop 樹)
2019年にオープン。掛け軸、香炉など店主が目利きしたものがさりげなく店を飾っております。
その他、九谷焼、大聖寺伊万里、古伊万里など常時1,000点以上展示、販売しています。
買取も行っておりますので、お気軽にお越し下さい。
所在地 富山県高岡市鴨島町52
営業時間 11:00〜16:00
定休日 火〜金(土・日・祝・月休み)
電話番号 0120-962-856 0766-73-2171
アクセス 車:駐車場あり(4台)
電車:あいの風とやま鉄道・JR高岡 徒歩13分
Instagram @shinhara.jp
🏠新原美術 東京店
都内では珍しい大聖寺伊万里を中心とした北陸の器、その他様々な器を取り揃えています。
所在地 東京都台東区台東3-33-5 宝誠ビル1階
営業時間 11:00〜17:00
定休日 不定休
電話番号 03-6284-4649
FAX番号 03-6284-4648
アクセス 車:駐車場なし。近隣のパーキングをご利用ください。
電車:地下鉄日比谷線 仲御徒町 徒歩5分
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JR 御徒町 徒歩10分
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