室井東志生むろいとしお

時代 1935年〜
標準発表価格 230,000 円
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 現代日本画家
プロフィール 室井東志生(むろい・としお)
1935年 福島県出身
1969年 第1回日展特選
1977年 第9回日展特選
1995年 第27回日展日展会員賞
2004年 第36回日展内閣総理大臣賞

室井 東志生(むろい としお、1935年2月25日生まれ、2012年10月5日没)は、福島県下郷町出身の日本画家です。本名は利夫。中学時代から日本画に憧れ、高校卒業後に上京して美術学校に通いましたが、体調を崩し帰郷。その後、中学校の教師を務めながら、福島県総合美術展覧会(県展)に作品を出品し、審査員であった大山忠作と交流を深めました。再び上京し、大山の紹介で1958年に橋本明治に師事しました。
東京文化財研究所

1960年、第3回新日展に「東志生」の雅号で応募した「緑蔭」が初入選し、以降毎年入選を果たしました。1967年には、法隆寺金堂壁画再現模写で橋本明治班に加わり、11号壁の普賢菩薩像の模写に従事。また、1969年には橋本明治の助手として、皇居新宮殿正殿松の間の杉戸絵「桜」の制作に携わりました。同年、改組第1回日展で「家族」が特選・白寿賞を受賞し、1978年の第10回展では「女人」で再び特選を受賞しました。1983年には日展会員となり、1995年に「夢結」で第27回日展会員賞、2004年には第36回改組日展で「青曄」が内閣総理大臣賞を受賞しました。
東京文化財研究所

室井の作品は、気品の中に妖しさをはらんだ作風が特徴で、舞妓や五代目坂東玉三郎、五代目柳家小さんなどの著名人をモデルとした作品を多く手掛け、人気を博しました。