伊藤仙城いとうせんじょう

時代 昭和7年〜
標準発表価格 230,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代書家・篆刻作家
プロフィール 師 星卿・巨流
愛知県出身。


伊藤仙城(いとう せんじょう/せんじょう)は、日本の篆刻・書道に関わる実践家・編集者で、特に「篆游会(てんゆうかい)」の一翼を担った人物です。

経歴と活動

篆游会への関与
1975~1983年にかけて発行された篆刻雑誌『篆游』では、榊原星卿・大澤豊文先生らとともに伊藤仙城が編集・編著として関わったことが記録されています

。この雑誌は、70冊近くが刊行され、掲載作品や論考・図版などを通じて篆刻の質と量を高める役割を果たしました。
篆刻作家としての評価
宮城県仙台市を拠点とし、毎日書道展など全国レベルの公募展にも出品実績があります。第65回毎日書道展(篆刻部門)において「仙城鳳雲(せんじょうほううん)」という雅号で掲載されているのが確認されています

編著活動
『篆游』以外にも、「明星印存続集」など、篆刻に関する書籍群(印譜集や研究誌)の企画・編集に参加した記録が見られ、篆刻界の資料整備・普及に貢献しています

特徴とスタイル

地域性と篆刻の潮流の架け橋
仙台を拠点にしながら、東京圏の印譜や展覧会と連動した活動を展開。篆游会のような出版プロジェクトに携わることで、地方と中央の文化交流を促した一例と言えます。
実践と編集の両輪
自ら制作した篆刻作品を発表する一方で、それらをまとめる編集・刊行活動に力を尽くしたことから、研究と実践のバランスを重んじる姿勢が窺えます。