佐々木鐡仙ささきてっせん

時代 昭和5年〜
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代書家・篆刻作家
プロフィール 福岡県出身。

佐々木鐵仙(ささき てっせん、1930年 – 2012年7月27日)は、日本の書芸アーティストとして、書・篆刻・水墨画を横断的に制作・指導した巨匠です。以下にその人物像と業績を詳述します。

基本プロフィール・経歴

生誕:1930年、福岡県生まれ

修行師事:角田三谿氏に学び、その後篆刻の巨匠・梅舒適(ばいじょじょく)にも師事しました

職務歴:産経国際書会の副理事長を務め、日本書道学士院の会長も務めた書壇の重鎮でした

作家活動とスタイル

多領域の芸術:書、水墨画、篆刻、さらには歌詠みもこなす総合的書芸作家として知られました

ワークショップ・浸透活動:国内外で個展やワークショップを開催し、書芸の普及と後進の育成に尽力しました

中国訪問:画像石(石板に刻画)などを研究するため、中国への定期訪問を行うほど、グローバルに活動

社会的立場・受賞歴

役職:産経国際書会副理事長、日本書道学士院会長、日本篆刻家協会参与という多重肩書を持ち、書界の中枢人物でした

審査・指導:読売書法展などの多様な公募展で審査員を務め、後進の作品評価と育成に貢献

展覧歴・遺産

個展:国内(大阪・東京など)、海外(米国、ロシア、中国、韓国)でも個展を展開

川端康成文学館でのテーマ展:1987年より川端康成関連の書芸作品を継続的に発表
没後展:2013年には茨木市立川端康成文学館で「遺墨展」が開催されました

代表作・作品傾向

ワークショップでは臨書から実作まで丁寧に指導し、参加者100顆以上の印を自ら制作するなど実践指導で高く評価されました
書の中に歌や詩を取り入れ、墨画と書の融合—特に「水墨+書+篆刻」の一体化した表現で知られました