辻和雲つじ
カテゴリー | 絵画、書画 |
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作品種別 | 書 産經国際書会 |
プロフィール | 辻和雲(つじ わうん)氏は、日本の書道界における革新的な書家であり、「ゆび書」の創始者として知られています。筆や筆記具を使用せず、指先を直接用いて文字を描く独自の技法を確立し、書の表現に新たな地平を切り開きました。 基本情報と経歴 生年・出身:1928年、大阪府生まれ 学歴:立命館大学卒業 現職: 雲流書法会 会長 日本書道美術館書道大学 名誉講師 産経国際書会 理事・審査会員 書のアート協会 常務理事 朝日カルチャーセンター 講師 居住地:大阪府大阪市中央区 「ゆび書」とは 「ゆび書」は、辻氏が長年の書道研究の中で、筆記具を介さずに指そのものを用いて文字を描く技法として確立したものです。この技法は、指先の敏感さと表現力を最大限に活かし、生命の脈動を直接伝える「生きた筆」としての役割を果たします。1999年(平成11年)には「ゆび書」として商標登録され、その独自性が公式に認められました 。 展覧会と受賞歴 国内個展(抜粋) 1988年〜1991年:東京・鳩居堂 1990年:大阪・ギャラリー永井 1991年:そごう大阪店 1994年:大阪現代美術センター、朝日ギャラリー 1996年:アサコムホール(朝日新聞社)、神戸大丸 2008年〜2010年:大阪現代美術センター 海外個展 1989年〜1990年:ドイツ・デュッセルドルフ(Galerie Dieter Kupper) 1993年〜1994年:中国・西安(展覧会および揮毫) 主な受賞歴 1988年:パリ・フェスティバル・ダール・ジャポネ受賞、日本美術出版社最優秀賞 1989年・1990年:日本書道美術館特別賞 1990年:産経書のアート展審査会員グランプリ賞 メディア出演と公共作品 辻氏は、NHKの『作法の極意』などのテレビ番組やラジオに多数出演し、その活動が広く紹介されています。また、以下のような公共作品の題字制作も手がけています: 『大阪ドーム』の題字制作およびモニュメント設置 奈良県立美術館『三蔵法師の道』の題字制作 朝日新聞社『おおさか百景今むかし』『古備前を超えて』『おおさか今昔』の題字制作 教育活動と地域貢献 辻氏は、昭和38年(1963年)に師範資格を取得後、東大阪市や八尾市の公民館で書道指導を行い、地域の文化振興に貢献してきました。また、自宅での書道教室を開きながら、自らの創作活動にも励み、「ゆび書」という前衛的な書法の普及に尽力しています 。 |