斎藤秀翠さいとう

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール **斎藤 秀翠(さいとう しゅうすい)**氏は、埼玉県熊谷市在住の書家であり、産経国際書会の理事および雅遊会の理事長を務めるなど、書道界で長年にわたり活躍されています。

経歴と書道への道
斎藤氏は、40歳の頃、材木商を営む中で取引先の社長であった新井大巌氏の書道作品に魅了され、同氏に師事しました。新井氏は、古典をアレンジして独自の隷書の世界を築いた書家であり、斎藤氏はその教えを受けながら、産経国際書展や瑞雲書道展、競書誌『筆乃友』、雅遊会書展などに参加し、研鑽を積んできました。

雅遊会とその歴史
斎藤氏が理事長を務める雅遊会は、隷書を得意とする書家たちによって構成される団体であり、明治・大正時代に活躍した近藤雪竹氏から、戦後の書道復興に尽力した田中真州氏へと継がれた漢詩の研究会の流れを汲んでいます。同会は、由緒ある歴史を誇り、東京・有楽町の交通会館で展覧会を開催するなど、書道文化の継承と発展に寄与しています。

作風と理念
斎藤氏の作品は、隷書を中心としたものであり、古典の精神を尊重しつつも、自身の個性を表現することを重視しています。2025年1月の第30回産経国際書展代表展では、中国古典『菜根譚』の一節を、二八判の紙2枚を用いて味わい深く書き上げた大作を出品しました。彼は、「これまで学んできたことを少しずつ出しながら『自分の字』を極めたい」と述べており、書に対する真摯な姿勢が伺えます。

斎藤秀翠氏は、書家としての創作活動と教育者としての指導を両立させながら、書道の魅力を広く伝えています。今後のさらなる活躍が期待されます。