西川万里にしかわ

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 西川万里(にしかわ まり)氏は、日本の書道界で活躍する書家であり、産経国際書会の専管理事および東洋書芸院の副理事長を務めています。また、沼津市芸術祭書道展の審査員としても活動しており、書道教育や展覧会の企画・運営に尽力しています。


経歴と活動
師事と学び:高校1年生の時、クラス担任であり書道教師でもあった故・佐野丹丘氏に出会い、20歳頃から本格的に師事しました。佐野氏の指導は、文字の構成や余白の生かし方に重点を置き、作品に命を吹き込む方法でした。この教えにより、公募展で多くの入選や入賞を果たしました。

展覧会への出品:2016年1月に東京都美術館で開催された「TOKYO書2016」では、東洋書芸院を代表して初めての超大作2点を出品しました。そのうちの一作「月」(縦3.6×横2.7メートル)は、黒い紙に白い絵の具と金粉、銀粉、接着剤を調合し、暗闇に浮かぶ寂しい月を表現した作品です。この手法は、第11回産経国際書展で会長賞を受賞した作品の集大成として20年間封印していたものです。

審査員としての活動:2022年に開催された第49回沼津市芸術祭書道展では、審査員として参加し、出品作品の審査を行いました。審査では、章法や線質、独自性などを重視し、多様なジャンルの作品を評価しました。

書風と理念
西川氏の作品は、少字数書を中心に、余白の美しさや文字の構成に工夫を凝らした表現が特徴です。特に、黒い紙に白い絵の具を用いた作品では、暗闇に浮かぶ月など、幻想的な世界観を表現しています。また、師である佐野丹丘氏の教えを受け継ぎ、作品に命を吹き込むことを大切にしています。


西川万里氏は、書道家としての活動だけでなく、教育者や審査員としても多くの人々に影響を与え続けています。その作品や指導は、書道界において高く評価されており、今後のさらなる活躍が期待されます。