貝瀬芳雨かいせ

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 貝瀬芳雨(かいせ ほうう)氏は、日本の書道界で長年にわたり活躍している書家であり、教育者としても高い評価を受けています。特に甲骨文を用いた独自の書風で知られ、埼玉県飯能市を拠点に活動されています。

経歴と活動
出身と学歴:1936年(昭和11年)、埼玉県飯能市に生まれました。法政大学文学部日本文学科を卒業し、書道専攻コースを修了しています。

師事:16歳の頃より、書家・田上帯雨(たがみ たいう)氏に師事し、伝統書の技術を磨きました。

教育者としての活動:法政大学で国語と書道の教員資格を取得後、地元の高校で国語講師・書道部講師として勤務しました。その後、結婚を機に退職しましたが、書道は続けることを条件にし、書塾「雨心会(うしんかい)」を開設しました。

書道団体での役職:現在、全日本書芸文化院の運営総務、産経国際書会の常務理事、現日会の参与、無心会の参事など、複数の書道団体で要職を務めています。

書風と作品
甲骨文への取り組み:古文書研究家・成家徹郎氏との出会いをきっかけに、古代中国の甲骨文に魅了され、独自の表現を追求するようになりました。「当時の人の気持ちを想像しながら、甲骨文で現代をどう表現したらいいかと考えるのが楽しい」と語っています。

個展の開催:2011年には、東京・銀座の鳩居堂画廊で4回目の個展を開催し、「甲骨文に魅せられて」と題した作品を展示しました。

地域文化への貢献
飯能市での活動:飯能市美術家協会および飯能市書道連盟の顧問を務め、地域の文化活動に貢献しています。また、飯能市から書道部門で初となる文化功労賞を受賞しています。

雨心会の主宰:自身が主宰する書道教室「雨心会」では、後進の育成に力を注ぎ、多くの生徒が書道の技術を磨いています。
貝瀬芳雨氏は、伝統と革新を融合させた書風で多くの人々を魅了し、教育者としても多大な貢献をされています。その活動は、今後も書道界において注目されることでしょう。