町山一祥まちやま

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 町山一祥(まちやま いっしょう)氏は、日本の書道界で前衛書を中心に活躍する著名な書家であり、教育者でもあります。産経国際書会の副理事長を務めるほか、書祥社の主宰、東洋書芸院副理事長、競書誌『書研』の編集長など、複数の書道団体で要職を担っています。

経歴と活動
早期の修行と受賞歴:横浜市で書塾を経営していた父のもとで幼少期から書に親しみ、15歳で前衛書の巨匠・小川瓦木(がぼく)氏に弟子入りしました。平成17年(2005年)の第22回産経国際書展では、45歳の若さで会長賞を受賞し、注目を集めました。

編集・教育活動:小川瓦木氏が創刊し、60年以上の歴史を持つ競書誌『書研』の編集を引き継ぎ、書道教育の発展に貢献しています。また、産経ジュニア書道コンクールでは審査員を務め、若い世代への指導にも力を注いでいます。

作風と哲学
前衛書と現代美術の融合:大学時代には現代美術家・李禹煥(リ・ウファン)氏の作品に影響を受け、書における線の表現を追求しました。「前衛」という言葉にとらわれず、自分の言葉で作品を創ることを心がけています。

作品例:第35回産経国際書展では、縦180×横90センチの大作「鉅のイメージ」を出品し、鳥の子紙にポスターカラーを用いて文字性にこだわった作品を発表しました。


町山一祥氏は、伝統的な書道の技術を基盤としながらも、現代美術の要素を取り入れた独自の前衛書を追求しています。また、教育者としても多くの後進を育て、書道界の発展に寄与しています。その活動は、国内外で高く評価されています。