橋本旭石はしもと

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 橋本旭石(はしもと・きょくせき)氏は、日本の著名な書家であり、産経国際書会の顧問および旭石書道会の会長を務めています。名古屋出身で、戦時中に長野へ疎開し、家族を支えるために父のミシン販売を手伝っていました。小学校5年生の頃にはミシンの修理をこなすなど、早くから手先の器用さを発揮していたそうです。

書道を始めたきっかけは、領収書を書くために必要だったからという実用的な理由でした。父の勧めで西脇呉石の文化書道会に入門し、師範の資格を取得しました。

40歳の時、取引先の倒産により経営が困難になったことを機に、書道教室を開設しました。商売で培った経験を活かし、「書の稽古は半分。残り半分は講話とおしゃべり」という独自の指導法で生徒を増やしました。

また、イネ科の雑草「スズメノカタビラ」で作った筆を使用し、独特の線質を表現するなど、常に新しいものを追求する姿勢を持っています。「マネされない、常に新しいものを作っていきたい。毎日が感動だから、24時間頑張れる」と語っています。

2017年9月に胃がんと診断され、胃の全摘出と食道の一部を切除する手術を受けましたが、術後3日目には7,000歩を歩けるまでに回復しました。「放置すれば余命6カ月の状況でしたが、日頃の鍛錬のお蔭で術後3日目に七千歩歩けた。父母への感謝と、生きている素晴らしさを感じながら毎日を過ごしています」と快活に語っています。

橋本氏の作品や活動は、産経国際書会のウェブサイト「墨と筆」でも紹介されています。特に第34回産経国際書展に出品した作品「閑邪存其誠」は、縦234×横53センチの大作で注目を集めました。

橋本旭石氏は、伝統を重んじつつも革新を追求する姿勢で、多くの書道愛好者に影響を与え続けています。