坂本香心さかもと

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 坂本香心(さかもと こうしん)氏は、日本の書道界で長年にわたり活躍されている著名な書家です。産経国際書会の理事長代行、21世紀国際書会の副会長、國藝書道院の会長代行など、複数の書道団体で要職を務められています。


経歴と受賞歴
生年:1941年
主な役職:
産経国際書会 理事長代行
21世紀国際書会 副会長
國藝書道院 会長代行

坂本氏は、産経国際書展の第2回から連続して出品され、第10回記念展(平成5年)で最高賞の会長賞を受賞されました。また、昭和61年の公募國藝書道院展で内閣総理大臣賞、平成11年には21世紀国際書展でグランプリを受賞されるなど、数々の栄誉に輝いています。

2018年には、第35回記念産経国際書展で最高賞の高円宮賞を受賞され、高円宮妃久子さまから賞状を授与されました。

書風と作品
坂本氏の書風は、伝統的な書法を基盤としながらも、独自の感性と個性を重視した表現が特徴です。「文字は相手に伝わることで役割は終わる。書はその先、どれだけ自分の感性、個性を出せるか」と語り、作品制作において労苦を惜しまない姿勢を貫かれています。

代表作の一つに、李東陽の詩を題材にした「蘆溝暁月」があります。この作品は、東京2020オリンピック・パラリンピックを記念した「日本の書200人選」に選出され、国内外で高い評価を受けました。

人物と教育活動
坂本氏は、書家である齋藤香坡氏の妹であり、書を始めたのは兄よりも早く、小学2年生の頃から鎌倉の書家・森翠坡氏に師事されました。その後、小学6年生で大日本書芸院全国学生部の最高賞を受賞し、東京都美術館での揮毫の栄誉を得られました。

一時期は家庭の事情で書から離れたものの、再び書道の道に戻り、現在では27年間休まず続けている教室を主宰し、多くの門下生を育てられています。「書は生涯のもの。作品も指導も挑戦をし続けたい」と語り、教育者としても熱心に活動されています。

坂本香心氏は、書道界における豊富な経験と実績を持ち、作品制作だけでなく、後進の育成や書道の普及にも尽力されています。その情熱と努力は、多くの人々に影響を与え続けています。