高畑常信たかはたとこのぶ

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 高畑常信(たかはた つねのぶ、1941年2月生まれ)は、日本の中国文学者・書道史研究者であり、東京学芸大学名誉教授、徳島文理大学教授を務めています。彼は中国思想・哲学、特に宋代の儒学や書法・篆刻に関する研究で知られ、また書道教育や書法文化の普及にも尽力しています。

生い立ちと学歴
高畑氏は香川県高松市の男木島で生まれました。1965年に香川大学学芸学部を卒業後、広島大学大学院中国哲学科に進学し、1971年に博士課程を満期退学しました。その後、修道中学校・高等学校の教員を経て、東京学芸大学教育学部助教授となり、1990年に教授に昇進。2004年に定年退官し、名誉教授の称号を受けました。現在は徳島文理大学で一般総合科目の教授を務めています。


研究分野と主な著作
高畑氏の研究は、中国の思想・哲学、特に宋代の儒学や書法・篆刻に焦点を当てています。彼は多くの著書や訳書を通じて、これらの分野の知識を広めています。


主な著書:

『延平答問』(1985年)
『遊印のしおり』(1986年)
『遊印のすすめ』(1986年)
『中国遊印二〇〇選』(1987年)
『鄧石如の書と篆刻』(1988年)
『日本の遊印を楽しむ』(1988年)
『中国人の生き方』第1集 – 第4集(1993-94年)
『宋代湖南学の研究』(1996年)
『中国文人の思想と芸術』(1998年)
『中国の人生訓』(2000年)
『あきらめず、されどいさぎよく ある大学教員の足跡』(2011年)

主な訳書:

『篆刻の歴史と技法』(鄧散木著、1981年)
『芸舟双楫』(包世臣著、1982年)
『広芸舟双楫』(康有為著、1982年)
『篆刻の歴史と鑑賞 中国鉥印源流』(銭君匋・葉潞淵著、1982年)
『篆刻の基本知識』(呉甌編、1983年)
『書概 書論集』(劉熙載著、1984年)
『木簡手帖』(呉恵霖原撰、1987年)
『東坡題跋 書芸篇』(蘇東坡著、1989年)

書道文化への貢献
高畑氏は、書道文化の普及と教育にも力を注いでいます。彼は「遊印」や篆刻に関する著作を多数執筆し、これらの芸術の魅力を広く紹介しています。また、書道辞典や鑑賞書の編纂にも携わり、書道教育の発展に寄与しています。

高畑常信氏は、中国思想・哲学および書法・篆刻の研究と教育において多大な貢献をしており、その業績は多くの人々に影響を与え続けています。彼の著作や訳書は、これらの分野に興味を持つ方々にとって貴重な資料となっています。