納谷古石のうたにこいし

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 納谷古石(なや こせき)氏は、日本の書道界で長年にわたり活躍された著名な書家であり、産経国際書会の常任顧問を務められました。1923年生まれで、2020年6月25日に逝去されました。

経歴と活動
出身地と戦後の歩み:秋田県出身。旧日本海軍の岩国飛行場で整備兵として終戦を迎えた後、群馬県の企業を経て、東京都葛飾区の水門メーカーに就職されました。

書道との出会い:職場で同郷の先輩から「会社は一生面倒を見てくれるわけではない」と助言を受け、書道の道に進まれました。最初は先輩から指導を受け、その後、著名な書家・関根薫園(くんえん)氏に師事されました。めきめきと頭角を現し、自他ともに認める一番弟子となりました。

指導者としての活動:40歳手前で書道教室「光華書道会」を開設し、定年まで会社勤めと書道指導の二足のわらじを履き続けました。また、千葉県浦安市の老人クラブでも週に3日、書道を教えるなど、地域での指導にも尽力されました。

書風と作品
書体への探求:納谷氏は、隷書(れいしょ)と楷書(かいしょ)の中間に位置する書体に挑戦されました。漢代から隋・唐代にかけての書体の移行期に用いられた、両方の特徴を持つ書体を追求し、「難しいんですけどね」と語りながらも、新しい分野へのチャレンジを楽しんでおられました。

納谷古石氏の生涯は、書道への深い愛情と探求心に満ちており、多くの書道愛好家や後進の書家に影響を与え続けています。その功績と作品は、今後も書道界で語り継がれていくことでしょう。