奥宣憲おくせんけい

時代 昭和26年〜
標準発表価格 930,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家・仮名作家
プロフィール 大阪府出身。

奥 宣憲(おく のぶのり)氏は、関西を拠点に活動する著名な書家であり、特に仮名書の分野で高い評価を受けています。彼の作品は、古典文学の深い理解と、繊細な美意識が融合した独自の世界観を持っています。

経歴と所属
奥氏は、以下の団体で要職を務めています:

書学書道史学会 会員

日本書芸院 審査員

岸和田市展 審査員

また、京都のノートルダム女学院中学高等学校の書道クラブでは、月1回の指導を行っており、仮名文字や漢字の基本から応用まで、丁寧な指導で知られています。

書風と作品の特徴
奥氏の書風は、古典文学への深い造詣と、繊細な美意識が融合した独自の世界観を持っています。特に、仮名書においては、料紙の選択や文字の配置に工夫を凝らし、作品全体の調和と美しさを追求しています。


代表作の一つに、三条西実隆の「詠源氏物語巻々和歌」を題材にした連作があります。このシリーズは、源氏物語の各巻に対応する和歌を、7年の歳月をかけて54点制作したもので、2024年5月に銀座ギャラリーいずで開催された個展で一挙に展示されました。

また、2022年5月には、古希記念の巡回東京展が同じく銀座ギャラリーいずで開催され、「日本のこころと美」をテーマにした作品が展示されました。この展覧会では、襖に直筆された「光明遍照」や、道元禅師の歌を題材にした銀屏風の作品など、多彩な作品が紹介されました。

教育と後進の育成
奥氏は、京都教育文化センターで書道教室を主宰しており、漢字・かなの基本から暮らしの書と作品制作の応用まで、受講者の希望と個性に合わせた指導を行っています。また、筆ペンでの指導も行っており、幅広い層の学習者に対応しています。

奥 宣憲氏の作品は、古典の美を現代に伝える貴重な存在として、多くの書道愛好家や研究者から注目されています。その作品は、展覧会や教室を通じて、広く一般にも紹介されています。