村里桃苑むらさととうえん

時代 昭和7年〜
標準発表価格 600,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家・仮名作家
プロフィール 師 龍洞・素洞
岩手県出身。

村里桃苑(むらさと とうえん)氏は、日本の書道界で活躍した著名な女流書家であり、特に仮名書の分野で高い評価を受けています。その作品は、古典に根ざした優美な筆致と情感豊かな表現で知られています。

経歴と活動
日展特選受賞者:2008年(平成20年)の第40回日展において特選を受賞し、その実力が広く認められました。

一東書道会の中心的存在:岩手県盛岡市を拠点とする一東書道会に所属し、同会の発展に寄与しました。
教育者としての活動:多くの弟子を育て、仮名書の技術と精神を次世代に伝えました。その中には、現在も活躍する書家が多数います。
作品と展覧会
代表作「金槐和歌集 源実朝の歌」:源実朝の和歌を題材にした掛軸作品で、繊細な筆致と深い情感が特徴です。この作品はオークションにも出品され、その価値が高く評価されています。

作品集の刊行:自身の書作をまとめた『村里桃苑書作展作品集』を刊行し、その芸術性を広く紹介しました。この作品集は現在も古書市場で取引されています。

家族と後継者
娘・野田杏苑氏:村里桃苑氏の娘である野田杏苑(のだ きょうえん)氏も、仮名書の書家として活躍しています。野田氏も日展で特選を受賞しており、親子での受賞は書道界でも稀有なこととして注目されました。

村里桃苑氏は、仮名書の伝統を守りつつ、独自の美意識を追求した書家であり、その功績は現在も多くの書道愛好者に影響を与え続けています。作品や活動に関する詳細は、一東書道会の公式サイトや関連書籍をご参照ください。