渡辺墨仙わたなべぼくせん
時代 | 昭和8年〜 |
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標準発表価格 | 770,000 円 |
カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 書 現代作家・仮名作家 |
プロフィール | 渡辺墨仙(わたなべ ぼくせん、本名:渡辺一雄、1933年生まれ)は、静岡県出身の著名な書家であり、特に仮名書の分野で高い評価を受けています。その書風は、古典の伝統を重んじつつも、現代的な感性を取り入れた繊細で温かみのある表現が特徴です。 経歴と活動 生年:1933年(昭和8年)、静岡県に生まれる。 師事:平尾花笠、友井篁邨、殿村藍田に師事し、書の研鑽を積む。 主な役職: 毎日書道会 顧問 全日本書道連盟 参与 日本書道美術院 常任理事 かな書道作家協会 副理事長 これらの役職を通じて、書道界の発展と後進の育成に尽力されました。 主な受賞歴 毎日書道顕彰(芸術部門):2004年、「富士を書く」展において受賞。 毎日新聞 その他の受賞歴: 毎日書道展 準大賞 日本書道美術院展 梅花賞・準大賞 富嶽文化賞展 準大賞(書道部門最高賞) これらの受賞歴は、渡辺氏の書道界における高い評価を示しています。 作品と展覧会 代表作「ほのぼのと」:『古今和歌集』の和歌を題材に、朝霧の中を進む舟の風景を表現した作品。 「米寿記念 渡辺墨仙の書」展:2022年、東京・銀座の鳩居堂画廊にて開催。米寿を迎えた心境や、かな書の魅力を伝える作品が展示されました。 これらの展覧会を通じて、渡辺氏の作品は多くの人々に親しまれています。 書風と特徴 渡辺氏の書風は、古典に根ざした仮名書を基盤としながらも、現代的な感性を取り入れた表現が特徴です。特に「散らし書き」や「連綿体」などの技法を駆使し、詩情豊かな作品を多数制作しました。その作品は、観る者の心に寄り添うような温かみと、繊細な美しさを兼ね備えています。 後継者と教育活動 渡辺氏の息子である渡辺貴彦氏も書家として活動しており、父の作品を整理・研究し、展覧会や図録の制作に携わっています。 また、渡辺氏自身も多くの門弟を育て、書道教室や講座を通じて後進の指導に尽力されました。 渡辺墨仙氏は、仮名書の伝統を守りつつ、新たな表現を追求した書家であり、その功績は現在も多くの書道愛好者に影響を与え続けています。その作品や活動に関する詳細は、毎日書道会の公式サイトや関連書籍をご参照ください。 |