中村天香なかむらてんこう
時代 | 大正14年〜 |
---|---|
標準発表価格 | 760,000 円 |
カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 書 現代作家・仮名作家 |
プロフィール | 師 龍石 熊本県出身。 中村天香(なかむら てんこう)氏は、熊本を拠点に活動した日本の仮名書家であり、白鷗書道会の創設者としても知られています。その書風は、平安時代の古筆に根ざした優雅で繊細な仮名書を特徴とし、多くの門弟を育てました。 経歴と活動 白鷗書道会の創設者:中村天香氏は、夫である中村龍石氏の逝去後、白鷗書道会の会長として会を牽引し、後進の育成に尽力しました。 作品展の開催:1996年(平成8年)には、自身の作品を集めた『中村天香書作展』を開催し、これまでの書業を総括する展覧会を行いました。 作品と作風 中村天香氏の作品は、百人一首や自詠の和歌を題材とした仮名書が中心で、散らし書きや連綿体を用いた優美な書風が特徴です。特に、与謝野晶子や白秋の詩を題材にした掛軸作品が知られています。これらの作品は、現在もオークションサイトなどで取引されており、その人気の高さがうかがえます。 関連書籍と資料 『中村天香書作展』:白鷗書道会が刊行した作品集で、76ページにわたり中村天香氏の代表作が収録されています。現在も古書店で入手可能です。 『100人で百人一首《愛蔵版》』:現代かな作家100人による百人一首の散らし書きを収録した書籍で、中村天香氏も参加しています。初心者にも親しみやすい内容となっています。 後継者と現在の活動 中村天香氏の後継者である中村天馨(なかむら てんけい)氏は、現在、白鷗書道会の会長として活動を続けています。天馨氏は、日展会友や読売書法会理事などの役職を務め、熊本県内外で書道教室を主宰し、書道の普及と後進の育成に努めています。 中村天香氏は、仮名書の伝統を守りつつ、独自の美意識を追求した書家であり、その功績は現在も多くの書道愛好者に影響を与え続けています。作品や活動に関する詳細は、白鷗書道会の公式サイトや関連書籍をご参照ください。 |