島田雨城しまだうじょう

時代 昭和3年〜
標準発表価格 680,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家・仮名作家
プロフィール 京都府出身。

島田雨城(しまだ うじょう、1928年生まれ、2018年逝去)は、日本の書道界において仮名書の分野で高い評価を受けた書家です。京都を拠点に活動し、教育者としても多大な貢献をされました。

経歴と功績
師事:昭和24年(1949年)、谷邊橘南(たにべ きつなん)に師事し、古筆や仮名、和歌について学びました。

受賞歴:
昭和33年(1958年):日展初入選
昭和42年(1967年):毎日書道展 準大賞受賞
昭和48年(1973年):日本書芸院 大賞受賞
昭和50年(1975年):京展賞受賞

国際活動:昭和53年(1978年)、毎日書道会パリ書道展に出品し、海外でも作品を発表しました。

教育者としての活動:
昭和55年(1980年):橘書道会 理事長に就任
平成3年(1991年):橘書道会 会長に就任

展覧会:「雨城歌書展」と題した個展を数回開催し、自詠の和歌を中心とした作品を発表しました。

所属団体と役職
日展会員
読売書法会 理事・審査員
日本書芸院 理事・審査員
京展 委嘱・審査員

これらの役職を通じて、書道界の発展と後進の育成に尽力されました。

作風と特徴
島田雨城氏の作品は、古典に根ざした仮名書を基盤としながらも、自詠の和歌を取り入れるなど、個性的な表現が特徴です。「散らし書き」や「連綿体」などの技法を駆使し、詩情豊かな作品を多数制作しました。

関連情報
橘書道会は、現在も京都を中心に活動を続けており、島田氏の教えを受け継いでいます。
島田氏の弟である島田正治氏は、墨画家として活躍し、メキシコをテーマにした作品を多数発表しています。

島田雨城氏は、仮名書の伝統を守りつつ、新たな表現を追求した書家であり、教育者としても多くの門弟を育てました。その功績は、現在の書道界にも大きな影響を与え続けています。