黒田賢一くろだけんいち

時代 昭和22年〜
標準発表価格 1,070,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家・仮名作家
プロフィール 兵庫県出身。

黒田賢一(くろだ けんいち)氏は、兵庫県姫路市出身の著名な書家であり、特に「かな書」の分野で卓越した業績を持つ人物です。その作品は、古典の技法を基盤としながらも、現代的な感性を取り入れた独自の美しさを備えています。


経歴と活動
生年:1947年(昭和22年)
出身地:兵庫県姫路市
師匠:かな書家・西谷卯木氏に10代で師事
初入選:22歳で日展に初入選
主な役職:
正筆会会長
兵庫県書作家協会会長
日展理事
日本芸術院会員
日本書芸院理事長
読売書法会最高顧問

受賞歴と栄誉
日展特選:1986年、1990年
内閣総理大臣賞:2009年、作品『静寂』にて受賞
日本芸術院賞:2011年、作品『小倉山』にて受賞
文化功労者:2023年に顕彰

作風と代表作
黒田氏の作品は、古筆の伝統を尊重しつつ、現代的な感性を取り入れた「大字かな」の世界を展開しています。その筆致は力強さと流麗さを兼ね備え、観る者に深い印象を与えます。

代表作:
『静寂』
『小倉山』

著書と教育活動
黒田氏は、書道の普及と後進の育成にも力を注いでいます。特に、かな書の学習者向けに以下の著書を出版しています。

『新かなの書法』:
基礎編、細字編、大字編、創作編の4部構成
初心者から上級者まで幅広く対応
古筆の臨書から創作への展開を詳述

奉納・寄贈活動
文化財としての書の価値を高めるため、黒田氏は多くの作品を寺社や公共機関に奉納・寄贈しています。

主な奉納先:
仁和寺(京都市)
成田山新勝寺(千葉県)
書写山円教寺(兵庫県)
太宰府天満宮(福岡県)
2025年大阪・関西万博の公式テーマ作品を関西経済連合会に寄贈

黒田賢一氏は、伝統と革新を融合させた書風で、日本の書道界に多大な影響を与え続けています。その活動は国内外で高く評価されており、今後のさらなる活躍が期待されています。