黒野清宇くろのせいう
時代 | 昭和5年〜 |
---|---|
標準発表価格 | 1,440,000 円 |
カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 書 現代作家・仮名作家 |
プロフィール | 1930- 昭和後期-平成時代の書家。 昭和5年8月20日生まれ。宮本竹逕(ちくけい)に師事。昭和30年「後撰和歌集抄」が日展初当選。52年愛知教育大教授。平成14年「雪と霞」で日展文部科学大臣賞。17年「梅の花」で芸術院賞。日展監事。愛知県出身。愛知学芸大(現愛知教育大)卒。本名は黒野貞夫。 黒野清宇(くろの せいう、本名:貞夫、1930年8月20日 – 2017年7月)は、日本のかな書道界を代表する書家の一人であり、愛知県豊田市出身です。その生涯を通じて、かな書の伝統と革新を融合させた独自の書風を確立し、多くの後進を育成しました。 経歴と教育活動 黒野氏は愛知学芸大学(現・愛知教育大学)を卒業後、椙山女学園大学助教授を経て、愛知教育大学で教授として長年教鞭を執りました(1972年–1992年)。また、かな書研究会「玄之会」を主宰し、後進の育成とかな書の普及に尽力しました。 書風と作品 黒野氏の書風は、古筆の研究に基づきながらも現代的な感覚を取り入れたもので、特に「大字かな」の表現において新たな地平を切り拓きました。晩年には『万葉集』の「貧窮問答歌」をテーマにした作品を多く手がけ、流麗で柔らかな線と墨の濃淡を活かした構成が特徴です。 主な受賞歴と役職 1979年:愛知県芸術文化選奨文化賞 1981年:日展会員 1986年:日展評議員 1994年:日展監事 2001年:「雪と霞」で日展文部科学大臣賞 2009年:「梅の花」で日本芸術院賞受賞 2009年:日展常務理事 2017年:逝去 遺墨展と後進への影響 2018年には、古川美術館にて「黒野清宇遺墨展~かなの美~」が開催され、晩年の作品や古筆の臨書、日々の想いを綴った書などが展示されました。また、彼が主宰した「玄之会」は現在も活動を続け、かな書の研究と普及に努めています。 黒野清宇氏の作品や書風に興味がある方は、古川美術館や関連する展覧会を訪れることで、彼の書の世界をより深く理解することができます。また、彼の著書や作品集も出版されており、書店やオンラインで入手可能です。 |