高木聖鶴たかぎせいかく
時代 | 大正12年〜 |
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標準発表価格 | 1,750,000 円 |
カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 書 現代作家・仮名作家 |
プロフィール | 師 鶴雲 岡山県出身。 高木聖鶴(たかぎ せいかく、1923年7月12日 – 2017年2月24日)は、日本の書道界を代表する仮名書家であり、文化勲章を受章した人物です。本名は高木郁太(たかぎ いくた)で、岡山県総社市に生まれ、生涯を通じて同地で活動しました。 経歴と活動 高木聖鶴は、旧制岡山県立高梁中学校(現・岡山県立高梁高等学校)を卒業後、戦後に書の道を志し、1947年に同郷の書家・内田鶴雲に師事しました。古筆の研究に熱心で、特に平安時代の仮名書を徹底的に臨書し、優美さと鋭さを兼ね備えた独自の書風を確立しました。1950年には日展に初入選し、以後、特選、会員賞、内閣総理大臣賞などを受賞しました。また、朝陽書道会会長、日展顧問、日本書芸院最高顧問など多くの団体で役職を務め、岡山の書道界を代表する書家として活躍しました。 書風と作品 高木聖鶴の書風は、平安時代の古筆を基にしながらも、現代的な感覚を取り入れたもので、気品と情感を兼ね備えています。古今和歌集1111首を暗唱し、1年で200本もの全臨に取り組んだ年もあったといわれています。また、仮名書の第一人者として、上代の仮名に倣った小さな仮名の作品から、近代的な展覧会での展示に適した大字の仮名の作品まで、多様な作品を残しました。 受賞歴と功績 高木聖鶴は、その功績により数々の賞を受賞しました。1991年には日展で内閣総理大臣賞を受賞し、1995年には日本芸術院賞を受賞しました。2006年には文化功労者に選出され、2013年には岡山県内在住者として初の文化勲章を受章しました。また、日本書道をユネスコ無形文化遺産への登録を目指す運動にも尽力しました。 展覧会と遺産 2022年には、生誕100年を記念して岡山県立美術館で「高木聖鶴展」が開催され、初期から最晩年までの代表作約100点が展示されました。また、愛蔵の古筆や文房四宝も併せて展示されました。 家族と後継者 高木聖鶴の長男である高木聖雨氏も書家として活躍しており、文化功労者として顕彰を受けています。父・高木聖鶴の教えを受け継ぎ、書道教室などを通じて書を広めるために日々努めています。 高木聖鶴の作品や書風に興味がある方は、岡山県立美術館や成田山書道美術館などで展示されている作品を鑑賞することができます。また、彼の著書や作品集も出版されており、書店やオンラインで入手可能です。 |