多田香邨ただこうそん
時代 | 昭和11年〜 |
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標準発表価格 | 400,000 円 |
カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 現代書家・漢字作家 |
プロフィール | 岩手県出身。 多田香邨(ただ こうそん、本名:多田良吾)さんは、岩手県一関市真柴在住の書家で、国内外で高く評価されている人物です。 経歴と書道への道 1936年(昭和11年)に岩手県北上市で生まれ、法政大学を卒業後、一関工業高校の電子科教諭として教壇に立ちました。1965年、父の助言を受けて書道の道に進み、墨心会主宰の梅津鳴上氏に師事しました。その後、今野雲上氏にも学び、35年にわたる下積みを経て、65歳を過ぎてから書家としての才能が開花しました。 作風と代表作 多田さんの書は、詩的な情感と動的な筆致が特徴です。特に、中国の詩人・杜甫の詩「登高」を、江戸時代の書家・良寛風に行草体で仕上げた作品は、文字の自然な動きと筆触を追求したものとして評価されています。 海外での評価と受賞歴 多田さんの作品は、海外でも高く評価されています。2010年から2011年にかけて行われた第2次ヨーロッパ巡回展「日本現代書展」に出品した作品「登高」は、クロアチア共和国とポルトガル共和国を巡回し、在クロアチア日本大使館に収蔵されました。 また、2022年には、イタリアのローマ遷都150周年記念書籍に作品が掲載され、日伊文化交流事業国際総合芸術交流協会(ICACA)から「偉大なる芸術家(Artista Di Valore)」の称号を授与されました。 地元での活動 地元・一関市では、和風レストラン「インター伊吹」で個展「小品展」を開催するなど、地域文化の発展にも貢献しています。 現在の活動 多田さんは、年間10回以上の展示会に出展し、書道教室での指導も行っています。「書は奥が深いから飽きない」と語り、今もなお筆を執り続けています。 多田香邨さんは、長年の努力と情熱で書の道を極め、国内外でその芸術性が認められた書家です。その作品は、詩的な情感と力強い筆致が融合した、独自の世界観を持っています。 |