横山操よこやまみさお

時代	昭和時代
カテゴリー	絵画、書画
作品種別	日本画
プロフィール	横山 操（よこやま みさお、男性、1920年（大正9年）1月25日 - 1973年（昭和48年）4月1日）は、新潟県西蒲原郡吉田町（現・燕市）出身の日本画家。多摩美術大学教授。昭和を代表する日本画家である。[要出典] 横山の作品は煤や石灰などを画面に擦り付け、力強く轟くような漆黒と、そこからにじみ出てくるような鮮やかな色が特徴であるとされる。見た目には洋画に近い作風ともいえるが、日本画である。また、同じく昭和期に活躍した加山又造とは懇意であり、荒々しく力強い横山と対照的に、静謐な線による構図や伝統的な花鳥風月などを取り入れ、日本画の王道を歩んだともいえる加山であるが、お互いを認め合いライバルとして日本画壇をリードしてきた。 横山操（よこやま みさお、1920年1月25日 – 1973年4月1日）は、昭和期を代表する日本画家の一人であり、その力強く革新的な作風で知られています。新潟県西蒲原郡吉田町（現・燕市）に生まれ、後に横山家の養子となりました。彼の人生と作品は、戦争体験や独自の芸術観に深く根ざしています。 生涯と経歴 1920年：新潟県西蒲原郡吉田町に生まれる。 1934年：14歳で上京し、洋画家を志して石川雅山のもとで修行を始める。 1938年：光風会展に油彩画「街裏」が入選。 1939年：川端画学校日本画部夜間部に入学し、日本画に転向。 1940年：青龍社主催の第12回青龍展に「隅田河岸」が入選。 1940年末：陸軍に召集され、中国戦線を転戦。 1945年：終戦後、シベリア（カザフスタン）に抑留され、石炭採掘の強制労働に従事。 1950年：復員し、帰国。戦争で中断していた制作を再開。 1956年：初の個展を銀座で開催し、「炎炎桜島」で青龍賞を受賞。 1962年：青龍社を脱退し、独自の表現を追求。 1966年：多摩美術大学日本画科の教授に就任し、後進の指導にあたる。 1971年：脳卒中で倒れ右半身不随となるが、左手で制作を続ける。 1973年：制作中に再び倒れ、53歳で逝去。 作風と特徴 横山操の作品は、煤や石灰などを画面に擦り付ける独自の技法を用い、力強く轟くような漆黒と、そこからにじみ出る鮮やかな色彩が特徴です。見た目には洋画に近い作風ともいえますが、あくまで日本画としての枠組みで制作されています。彼の作品には、戦争体験や抑留生活の影響が色濃く反映されており、特にシベリア抑留中の情景や想いが作品の背景にあります。 代表作 横山操の代表作には以下のような作品があります： 「炎炎桜島」（1956年）：高さ2.5メートル、幅4.5メートルの大作で、青龍賞を受賞。 「塔」（1957年）：東京都台東区谷中の五重塔が放火により消失した後の様子を描いた作品。 「ウォール街」（1962年）：東京国立近代美術館蔵。 「グランド・キャニオン」（1961年）：新潟市美術館蔵。 「カザフスタンの女」（1951年）：シベリア抑留中の印象を色濃く残した作品。 「越路十景 蒲原落雁」（1968年）：山種美術館蔵。 教育者としての活動 1966年から多摩美術大学日本画科の教授として、多くの日本画家を育てました。彼の指導は厳しくも情熱的で、「被害者になるな、加害者になれ」という言葉で学生たちを鼓舞したと伝えられています。また、加山又造とは親交が深く、互いに刺激し合いながら日本画壇をリードしました。 横山操の作品は、現在も多くの美術館で所蔵・展示されており、その革新的な表現は日本画の枠を超えて多くの人々に影響を与え続けています。