関口正男せきぐちまさお

時代 1912年〜
標準発表価格 400,000 円
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 現代日本画家
プロフィール 東京都出身。仏画の第一人者荒井寛方に師事、のち堅山南風門下に入る。

関口 正男(せきぐち まさお、1912年9月6日生まれ、2005年8月28日逝去)は、日本の日本画家であり、日本美術院評議員を務めました。東京に生まれ、1927年に東京府立第三中学校(現・東京都立両国高等学校)を卒業しました。その後、再興日本美術院同人の荒井寛方に師事し、寛方門下の研究会「浩然社」で研鑽を積みました。
東京文化財研究所

経歴と受賞歴

1943年:第30回日本美術院展覧会(院展)に「小姐」を出品し、初入選を果たしました。
1945年:師である荒井寛方の急逝後、堅山南風に師事しました。
1966年:第51回院展に「塔」を出品し、奨励賞を受賞。同年、日本美術院特待に推挙されました。
1974年:第59回院展に「斑鳩の浄土」を出品し、日本美術院賞(大観賞)を受賞しました。
1983年:日本美術院同人に推挙されました。
1990年:第75回院展に「熊野」を出品し、文部大臣賞を受賞しました。
1995年:第80回院展に「吉祥天」を出品し、内閣総理大臣賞を受賞しました。
1996年:日本美術院評議員に就任しました。
1998年:勲四等瑞宝章を受章しました。
東京文化財研究所
作風と主な作品

関口正男は、仏画の第一人者である荒井寛方から学んだ確かな技巧を基盤とし、堅山南風の指導により明快な作風を特色としました。1960年代半ばからは、日本の古代や仏教の始源を題材にした作品を多く手掛けました。主な作品には以下のものがあります:

「飛鳥幻想」(1964年)
「幻想火の国」(1965年)
「塔」(1966年)
「斑鳩の浄土」(1974年)
「四天曼陀羅」(1975年)
「熊野」(1990年)
「吉祥天」(1995年)
東京文化財研究所
これらの作品は、仏教や古代日本の歴史をテーマにしたものが多く、清澄で荘厳な雰囲気を持っています。

晩年と死去

関口正男は、2005年8月28日午前7時10分、肺炎のため埼玉県毛呂山町の病院で逝去しました。享年92歳でした。
東京文化財研究所

彼の作品は、現在も多くの美術館やコレクターによって大切に保存され、その芸術性は高く評価されています。