三野島凌雲みのしまりょううん

時代 昭和38年〜
標準発表価格 570,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 岐阜県出身。

三野島凌雲(みのしま りょううん)氏は、岐阜県出身の現代書家であり、漢字書道の分野で高い評価を受けている人物です。

経歴と活動
三野島氏は、書道団体「凌心会」の主宰を務めるとともに、以下のような複数の書道団体で要職を歴任しています:

読売書法会 幹事
謙慎書道会 理事
中日書道会 評議員および濃飛支部 次長
日本書道教育学会 師範および高山支部長

これらの活動を通じて、地域社会における書道の普及と教育に尽力されています。

書風と系譜
三野島氏の書風は、御家流(ごかりゅう)と呼ばれる伝統的な書流に基づいています。御家流は、鎌倉時代末期の尊円親王を祖とし、小野道風や藤原佐理の書風を加味した流麗で重厚な様式が特徴です。この流派は、江戸時代を通じて公文書や寺子屋の手本として広く用いられました 。

また、三野島氏の書の系譜には、樽本樹邨、稲垣菘圃、青山杉雨、西川寧、西川春洞、中沢雪城、巻菱湖、亀田鵬斎、三井親和、細井廣沢、北島雪山(熊本)といった著名な書家が名を連ねており、伝統と革新を融合させた書風を継承しています。

商標登録と作品展開
三野島凌雲の名は、2007年に商標として出願され、2008年に登録されました。この商標は、第16類(紙、事務用品)、第19類(金属以外の建築材料)、第20類(家具、プラスチック製品)、第41類(教育、娯楽)などの区分で登録されており、作品の幅広い展開が可能となっています 。

地域文化への貢献
三野島氏は、岐阜県高山市においても文化的な貢献をしています。例えば、彼の邸宅は古い民家を移築し、現代の建築基準に適合させたもので、高山市の景観デザイン賞を受賞しています。この建物は、外観の高山らしさと松倉風致地区内の景観と融合するような造りとなっており、地域の景観保全にも寄与しています 。

三野島凌雲氏は、伝統的な書道の技術と精神を現代に伝えるとともに、地域文化の発展にも貢献している書家です。彼の作品や活動は、書道愛好者や文化に関心のある方々にとって、非常に興味深いものとなっています。