星野聖山ほしのせいざん
時代 | 昭和30年〜 |
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標準発表価格 | 600,000 円 |
カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 現代書家・漢字作家 |
プロフィール | 師 春浦 群馬県出身。 星野文紘(ほしの ふみひろ)氏は、山形県出羽三山の羽黒山にある宿坊「大聖坊(だいしょうぼう)」の第十三代当主であり、羽黒山伏の最高位「松聖(まつひじり)」を務める現代の修験者です。山伏名は「尚文(しょうぶん)」で、1946年に大聖坊に生まれ、1971年に十三代目を継承しました。 修験道と出羽三山での活動 星野氏は、出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)を巡る修験道の伝統を守り続けています。特に、羽黒山伏の最高の修行である「冬の峰百日行」を2007年に完遂し、松聖の位を得ました。また、2008年からは羽黒山の「松例祭」において羽黒権現役である「所司前」を務めています。 山伏修行と一般参加者への門戸開放 大聖坊では、毎年7〜9月にかけて2泊3日の山伏修行を実施しています。この修行は「死と再生:生まれ変わり」の体験を目的としており、国内外から多くの参加者を受け入れています。滝行や山歩きなどの厳しい修行を通じて、参加者は自然との一体感や自身の内面と向き合う機会を得ています。 辻説法と「魂振り」の実践 星野氏は、全国各地で「羽黒山伏の辻説法」と称して講演活動を行い、山伏の知恵や自然観、死生観を伝えています。特に、「魂振り(たまふり)」と呼ばれるワークショップでは、身体を揺らすことで魂を活性化し、心身の浄化を図る実践を紹介しています。この活動は、クリスタルボウルの音色とともに行われ、参加者に深い癒しと気づきをもたらしています。 死生観と地域への貢献 星野氏は、人間の命を「肉体の命」と「魂の命」に分けて考え、死後は魂が山に宿り、やがて神として人々を見守るという山岳信仰の考え方を持っています。また、地域の歴史的遺産である南谷の整備や、月山の山小屋の復元など、地域文化の保存・再生にも尽力しています。 著書とメディア出演 星野氏は、自身の経験や思想をまとめた著書『感じるままに生きなさい〜山伏の流儀〜』(さくら舎)を出版しています。また、NHKのドキュメンタリー番組『祈りの山のふもとで 出羽三山 羽黒山伏の日々』に出演し、その活動が広く紹介されました。 星野文紘氏は、伝統的な修験道の継承者としてだけでなく、現代社会における心の在り方や自然との共生を提唱する精神的リーダーとして、多方面で活躍しています。その活動は、国内外から注目を集め、多くの人々に影響を与えています。 |