金丸鬼山かなまるきざん

時代 昭和14年〜
標準発表価格 600,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 田中鳳柳
東京都出身。

金丸鬼山(かなまる きざん)氏は、日本の著名な書家であり、書道教育者としても長年にわたり活躍されています。産経国際書会の副理事長、書法研究「研友社」の理事長、一般社団法人「太玄会」の会長など、複数の書道団体で要職を務め、書道界の発展に貢献されています。

経歴と書道への道
金丸氏が書道を始めたのは29歳のとき、外資系化学会社に勤務していた際に、会社の書道部の錬成会を見学し、講師から「君には書けないだろう」と言われたことがきっかけでした。その言葉に反発し、書道部に入部。もともと手先が器用で、物事を途中で投げ出さない性格の持ち主であったため、帰宅後に徹夜で作品を仕上げることもしばしばで、順調に師範の資格を取得されました。41歳で「研友社」に移り、田中鳳柳会長(産経国際書会最高顧問)と出会ったことで、古典の重要性に目覚め、本格的に書道の道を歩み始めました。


書風と創作姿勢
金丸氏の書風は、古典を徹底的に学び、それを血肉として自分の作品に昇華させることに特徴があります。選文から仕上がりまで何年もこだわり抜く姿勢は、師も舌を巻くほどであり、作品には深い精神性と風格が漂っています。また、教室の子供たちの字からインスピレーションを得ることもあり、「何の力みもない稚拙の美。究極の字を書くことが目標です」と語っています。

主な活動と受賞歴
産経国際書会副理事長:国際書展や新春展でのギャラリートークや講演会などを担当し、書を学び始めた人たちがさらに意欲を持てるような楽しい企画を心がけています。

書法研究「研友社」理事長:さいたま市に拠点を置く書道団体で、社中展では会員が漢字の力作を披露しています。

一般社団法人「太玄会」会長:書道団体「太玄会」の会長として、書道の普及と発展に努めています。

内閣総理大臣賞受賞:第38回産経国際書展において、作品「清虚静泰子」で内閣総理大臣賞を受賞されました。

地域文化への貢献
金丸氏は、埼玉県さいたま市岩槻区の人形店「小木人形」との協力で、節句人形購入者へのお名前木札を手書きで提供しています。近年ではプリンタによる印字が主流となる中、手書きならではの温かみのある木札が好評を博しています。