坂本香心さかもとこうしん

時代 昭和16年〜
標準発表価格 630,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 齋藤
神奈川県出身。

坂本香心(さかもと こうしん)氏は、日本の著名な書道家であり、産経国際書会の副理事長、21世紀国際書会の副理事長、國藝書道院の会長代行など、書道界の要職を歴任しています。1941年生まれで、神奈川県大和市中央林間に在住されています。


書道との出会いと歩み
坂本氏は小学2年生の頃から書道を始め、鎌倉の書家・森翠坡氏に師事しました。小学校6年生の時には、大日本書芸院全国学生部の最高賞を受賞し、東京都美術館で揮毫する栄誉を得ました。その後、母親の介護のため一時書道から離れましたが、兄である書家・齋藤香坡氏の独立を機に再び書道の道に戻りました。


産経国際書展には第2回から連続出品し、第10回記念展(平成5年)で最高賞の会長賞を受賞。昭和61年の公募國藝書道院展では内閣総理大臣賞、平成11年には21世紀国際書展グランプリに輝きました。また、2018年には第35回記念産経国際書展で最高賞の高円宮賞を受賞し、高円宮妃久子さまから賞状を授与されました。


書風と指導理念
坂本氏は、中国・唐代の書家・褚遂良の多字数の臨書を徹底的に学び、懐を狭めて行間をとる書風を確立しました。この書風は、自身の作品だけでなく、周囲をも生かす作風につながっています。彼女は「文字は相手に伝わることで役割は終わる。書はその先、どれだけ自分の感性、個性を出せるか」と語り、労苦を惜しまず作品に挑戦する姿勢を大切にしています。


また、27年間休まず続ける教室では、メンバーを欠くことなく、皆が後押ししてくれる環境を築いています。「書は生涯のもの。作品も指導も挑戦をし続けたい」との信念のもと、後進の育成にも力を注いでいます。


作品と展示
坂本氏の作品「蘆溝暁月」は、東京2020オリンピック・パラリンピック開催を記念した「日本の書200人選」に選ばれました。また、神奈川県の書道界を代表する書家として「神奈川書家三十人展」にも出品しています。


坂本香心氏の書道に対する情熱と努力は、多くの書道愛好家や後進の指導者にとって大きな励みとなっています。彼女の歩みは、書道を通じて人間性を表現し、文化を継承することの大切さを教えてくれます。