萩尾九皐はぎおきゅうこう

時代	大正時代
カテゴリー	絵画、書画,掛け軸
作品種別	日本画
プロフィール	萩尾九皐（はぎお きゅうこう）は、明治から大正期にかけて活躍した日本の書家・篆刻家です。特に篆刻（てんこく：印章を刻む芸術）分野で優れた業績を残し、書と印の調和を重視した作品で知られています。 【基本情報】 本名：萩尾九皐（号） 生没年：不詳（明治中期以降に活動） 出身地：不明（関西方面にゆかりがあるとの説も） 活動分野：書道、篆刻 作風： 篆刻においては、中国の古典印譜を学びつつ、日本独自の簡潔で洗練された意匠を重視。 書は隷書や篆書に秀で、格調高い線質と独特の余白美が特徴です。 特に印面の「白文（陰刻）」と「朱文（陽刻）」のバランス感覚に優れています。 【業績と影響】 日本の篆刻界では、田口米舫や中林梧竹などと並び称される実力者の一人。 篆刻の教育にも熱心で、弟子を多く育成し、日本の近代篆刻の基礎を築いた人物とされています。 書と篆刻を一体化させた作品を多く残し、茶掛けや書画の落款印に高く評価されました。 【代表作】 篆刻印「九皐」印は特に有名。 書作品では隷書体の扁額や扇面作品が知られています。 【評価】 彼の作品は、技巧だけでなく「気韻生動（きいんせいどう）」、すなわち精神性の表出が重視されており、多くの茶人や文人に愛されました。 現在も一部の骨董市場や書道展覧会でその印章作品が見られることがあります。