淺沼一道あさぬまいちどう

時代 昭和8年〜
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 吉丸竹軒・桑原翠邦
岩手県出身。

淺沼一道(あさぬま いちどう)氏は、日本の書道界において高い評価を受けた書家であり、特に古典臨書の分野で卓越した業績を残しました。2018年に逝去されましたが、その遺墨や教育活動は現在も多くの人々に影響を与えています。

経歴と活動
書宗院:淺沼氏は、桑原翠邦(くわはら すいほう)氏が創設した書道団体「書宗院」の高弟として活動し、古典臨書を重視する書風を継承しました。

教育活動:國學院書道研究会の指導をはじめ、教職に就き、全国書写書道教育研究会の常任理事としても活躍しました。その教育者としての姿勢は、多くの後進に影響を与えました。

作品と展覧会
遺墨展:2023年7月27日から8月3日まで、東京都美術館で開催された「第67回 書宗院展」において、特別展示として「淺沼一道遺墨展」が開催されました。この展覧会では、淺沼氏の高校生時代の作品から晩年の作品までが展示され、多くの来場者がその筆致に感銘を受けました。

登別温泉の書碑:北海道の登別温泉には、淺沼氏の書による「開湯百年 カルルス温泉」や「湯恩」の碑が設置されており、観光スポットとしても親しまれています。

淺沼一道氏は、古典臨書の研究と教育に尽力し、その功績は今も多くの人々に受け継がれています。彼の作品や教えは、書道を学ぶ者にとって貴重な指針となっています。