柳碧蘚やなぎへきせん

時代 昭和22年〜
標準発表価格 710,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 如流
東京都出身。

柳 碧蘚(やなぎ へきせん)氏は、日本の書道界を代表する現代書家の一人であり、その革新的な作風と教育活動で高く評価されています。

経歴と活動
本名:齊藤 登(さいとう のぼる)
生年:1947年、東京都生まれ
師匠:松井如流に師事
主な役職:
毎日書道会 理事
全日本書道連盟 理事
朝聞書道会 理事長
東方書道院 理事長
学習院大学 講師を歴任

大学在学中から日展入選などで頭角を現し、33歳で毎日書道展会員賞を受賞。2010年には毎日書道顕彰(芸術部門)を受賞し、東京・銀座で個展「線と形—柳碧蘚の書」を開催しました。


作風と代表作
柳氏の作品は、古典的な書法を基盤としつつも、現代的な感性を取り入れた独自の表現が特徴です。特に「直・円の融合性」を追求し、力強さと繊細さを兼ね備えた作品を多数制作しています。


「宮」:鋭角的な造形と円の融合を図った作品で、屋根の二本の線に行意を込め、全体をまとめています。
「龍虎」:「虎」から書き始め、「龍」の曲線を身体を振って描いた作品。墨の色や線の質感にもこだわりが見られます。
「臥」:一字の中に起承転結を巧みに表現し、静と動、直と曲のバランスが見事な作品です。

受賞歴と社会的評価
毎日書道展 会員賞(33歳時)
毎日書道顕彰(芸術部門)(2010年)
文部科学大臣賞(2022年)

これらの受賞歴は、柳氏の書道界における卓越した技術と創造性を示しています。

家族と後進の育成
柳氏の長男・齊藤恭平氏も書道家として活動しており、毎日書道展審査会員を務めています。親子二代にわたり、書道界の発展と後進の育成に貢献しています。


柳碧蘚氏は、伝統と革新を融合させた作品で多くの人々を魅了し続けており、その影響力は今後も書道界において重要な位置を占めることでしょう。