佐々木月花ささきげっか

時代 大正8年〜
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 佐々木月花(ささき げっか)氏は、日本の書道界における重鎮であり、特に産経国際書会や臨泉会において長年にわたり指導的な役割を果たしてきた著名な書家です。

経歴と活動
産経国際書会 名誉顧問:産経国際書会において名誉顧問を務め、書道界の発展に貢献されています。

臨泉会 会長:臨泉会の会長として、書道の普及と後進の育成に尽力されています。

書歴75年超:20歳で結婚し、書道家としての道を歩み始めて以来、75年以上にわたり書に携わってこられました。

夫であり師でもあった佐々木泰南氏のもとで修行を積み、日々の生活の中でも書に対する研鑽を怠らず、夜中に大作を仕上げるなど、書に対する情熱を持ち続けてこられました。

作風と指導理念
佐々木月花氏の書は、太い書き出しから細い線へと続く一筆書きの中に緩急をつけ、一気に書き上げるスタイルが特徴です。この技法は、夫・泰南氏から学んだ「呼吸」を重視する書法に基づいており、筆の動きや体全体の動き、さらには呼吸までもが書に影響を与えるとされています。

また、弟子の指導においても、手本を渡すのではなく、体で覚えることを重視し、筆遣いや体の動きを通じて書を学ばせるという独自の指導法を採用されています。

作品と展覧会
個展「月花の書心展」:東京・銀座の鳩居堂で開催された個展では、新作と近作を交えた約40点の作品を展示し、多くの来場者を魅了しました。

作品集の出版:佐々木月花氏の作品集が出版されており、その中には産経国際書会や日展、毎日書道会などでの出展作品が収録されています。

教育と後進の育成
佐々木月花氏は、書道教室「月花書道」を主宰し、幼児から60代までの幅広い年齢層に対して、鉛筆の書き方、ペン字、毛筆書写書道、細字などの指導を行っています。

また、臨泉会の会長として、全国の支部や関連団体を指導し、書道の普及と後進の育成に努めています。

佐々木月花氏は、書道の伝統を守りつつも、新たな表現を追求する姿勢で、多くの人々に感動を与え続けています。彼女の作品を通じて、日本の書道の奥深さと美しさを感じ取ることができるでしょう。