馬杉青琴まずきせいきん

時代 明治時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 日本画
プロフィール 1875-1910 明治時代の日本画家。
明治8年生まれ。馬杉雲外の娘。四条派の熊谷直彦にまなぶ。のち絵画研究会をつくり,子弟におしえた。明治43年2月23日死去。36歳。名は貞。

馬杉青琴(ますぎ せいきん、1875年〈明治8年〉–1910年〈明治43年〉)は、明治時代に活躍した日本画家で、京都府出身の女性画家です。名は「貞(てい)」で、号として「青琴」を用いました。父は漢詩人の馬杉雲外であり、彼女はその影響を受けて芸術の道を歩みました。

経歴と画業
馬杉青琴は、京都で生まれ育ち、四条派の画家である熊谷直彦に師事しました。その後、絵画研究会を設立し、後進の指導にも尽力しました。

彼女の作品は、山水画や花鳥画など多岐にわたり、繊細な筆致と静謐な雰囲気が特徴です。代表作には「晨鴉図(しんあず)」があり、1900年(明治33年)に『美術画報』に掲載されました。


作品と評価
馬杉青琴の作品は、現在もオークションなどで取引されており、その芸術性が評価されています。例えば、「雨中芙蓉花図」や「雪中松柏図」などの掛軸作品が知られています。

また、彼女は近代の女性画家(閨秀画家)としても評価されており、当時の書画家番付にも名を連ねています。


まとめ
馬杉青琴は、明治時代の日本画壇において、女性画家として活躍し、後進の育成にも努めました。彼女の作品は、現在でもその繊細な美しさと技術の高さから、多くの人々に愛されています。

彼女の作品に興味がある場合は、美術館の所蔵品やオークションサイトなどで実際に作品を鑑賞することができます。また、彼女の作品が掲載された『美術画報』などの資料も参考になるでしょう。