梶山九江かじやまきゅうこう
時代 | 明治時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 日本画 |
プロフィール | 1832-1890 幕末-明治時代の日本画家。 天保(てんぽう)3年生まれ。豊後(ぶんご)(大分県)の淵野桂僊(けいせん)にまなぶ。また長崎で長崎派の鉄翁祖門(てっとう-そもん)にも師事した。画風はきめこまかく風雅なあじわいがあった。明治23年7月30日死去。59歳。名は知。字(あざな)は子愚。通称は栄太。別号に崖泉。 梶山九江(かじやま きゅうこう、1832年〈天保3年〉– 1890年〈明治23年〉)は、幕末から明治時代にかけて活躍した日本の南画家であり、熊本を拠点に活動しました。名は知(とも)、字は子愚、号は崖泉(がいせん)とも称しました。熊本南画の第一人者として知られ、同時代の竹冨清嘯と並び称されました。 経歴と画系 梶山家は代々、細川藩の御用絵師を務める家系で、祖父の良恭(号:桂谷)は矢野良勝の弟子として矢野派に属していました。父の九嶽は京都で岸派を学びましたが、九江自身は南画に傾倒し、豊後の淵野桂僊に師事した後、熊本で田中亀水に学びました。さらに、上京して長三洲らと交友を深め、長崎では鉄翁祖門にも師事しました。 作風と作品 梶山九江の作品は、墨の濃淡を巧みに使い分けた水墨山水画や花鳥画が特徴で、詩情豊かな構図と繊細な筆致が評価されています。代表作の一つに「墨梅図」があり、静岡県立美術館に所蔵されています。 所蔵・展示情報 梶山九江の作品は、静岡県立美術館や熊本県立美術館などに所蔵されており、展覧会で展示されることもあります。また、彼の画業をまとめた『梶山九江画譜』が大正15年に出版されており、当時の画壇での評価の高さを示しています。 梶山九江は、熊本を拠点に南画の発展に寄与した画家であり、その作品は現在も多くの人々に親しまれています。彼の作品を通じて、幕末から明治時代の日本画の魅力を感じることができます。 |