小林寒林こばやしかんりん

時代 明治時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 日本画
プロフィール 小林寒林(こばやし かんりん、1814年 – 1887年)は、幕末から明治初期にかけて活躍した日本画家で、茨城県高萩市安良川の出身です。彼は南画(文人画)の分野で知られ、特に山水画を得意としました。

生涯と画業
出身地:茨城県高萩市安良川
師匠:江戸の南画家・椿椿山に師事
画風:南画(文人画)を基盤とし、特に山水画に優れた才能を発揮
小林寒林は、江戸時代末期から明治時代初期にかけて活動し、南画の技法を習得し、山水画を中心に作品を制作しました。彼の作品は、自然の風景を繊細に描写し、詩情豊かな表現が特徴です。

顕彰碑と功績
高萩市の曹洞宗・玖臺寺(きゅうだいじ)の境内には、小林寒林の顕彰碑が建立されています。この碑は、彼の没後8年目に小林家の墓所に建てられ、後に現在の場所に移設されました。碑文には、寒林と妻の来歴や、以下のような功績が記されています:


明治17年(1884年):山水画を皇居に献上し、天皇から墨を賜る。
県からの褒章:画家としての功績により、県から褒章を受ける。
明治19年(1886年):東洋絵画共進会で二等の褒章を受ける。

この顕彰碑は、小林寒林に関する貴重な資料であり、彼の業績を後世に伝える重要な史跡となっています。平成18年(2006年)8月14日には、高萩市指定史跡に指定されました。

作品と評価
小林寒林の作品は、南画の伝統を受け継ぎつつ、独自の感性で自然の美しさを表現しています。彼の山水画は、詩情豊かで繊細な筆致が特徴であり、当時の画壇でも高い評価を受けました。また、皇居への献上や各種褒章の受章など、彼の画業は広く認められていました。

関連情報
玖臺寺(きゅうだいじ):茨城県高萩市安良川に所在する曹洞宗の寺院で、小林寒林の顕彰碑が境内にあります。寺院の詳細については、玖臺寺公式サイトをご参照ください。

小林寒林は、幕末から明治初期にかけての日本画壇において、南画の分野で重要な役割を果たした画家です。彼の作品や顕彰碑を通じて、その芸術的な功績を今に伝えています。