貞政少登さだまさしょうとう

時代 昭和7年〜
標準発表価格 920,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家 漢字作家
プロフィール 福岡県出身。

貞政少登(さだまさ しょうとう、1929年 – 2017年)は、昭和から平成にかけて活躍した日本の書家であり、手島右卿の内弟子として書の道を極めました。彼の作品は、墨の濃淡や余白を巧みに活かした独自の美学で知られ、現代書道界に多大な影響を与えました。

経歴と師事
貞政少登は、18歳で上京し、書家・手島右卿に師事しました。内弟子として住み込みで修行を積み、最初の3年間は墨を磨ることに専念したと伝えられています。この厳しい修行を通じて、書の基本を徹底的に学びました。

作風と特徴
彼の書は、淡墨を用いた大字作品や、独特の空間感を持つ隷書、流麗な草書など、多彩な表現が特徴です。特に、墨の濃淡や余白を活かした作品は、観る者に深い印象を与えます。


展覧会と評価
2021年11月20日から26日まで、上野の森美術館で「貞政少登遺墨展-墨彩の軌跡-」が開催されました。この展覧会では、彼の若い頃からの作品約80点が展示され、書道界から高い評価を受けました。


公共の書
上野恩賜公園の入口にある石碑の「上野恩賜公園」の文字は、貞政少登によるものです。彼の書は、公共の場でも多く採用され、その芸術性と品格が広く認められています。


貞政少登の書は、伝統を重んじつつも独自の表現を追求したものであり、現代書道において重要な位置を占めています。彼の作品は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。