津金孝邦つがねよしくに

時代 昭和4年〜
標準発表価格 1,630,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家 漢字作家
プロフィール 長野県出身。

津金孝邦(つがね たかくに)氏は、日本を代表する書家の一人であり、特に漢詩や古典文学を題材とした作品で高い評価を受けています。

生涯と経歴
津金孝邦氏は、長野県諏訪郡原村に書家・津金寉仙(つがね かくせん)の四男として生まれました。1936年に一家で上京し、東京・多摩地方で育ちました。早稲田大学文学部を卒業後、父・寉仙や西川寧に私淑し、書の道を歩み始めました。

1962年には昭和書道会展で初入選を果たし、その後も多くの展覧会で受賞を重ねました。2000年には『森鴎外の詩』を題材とした作品で恩賜賞・日本芸術院賞を受賞し、国内外で高い評価を得ています。


作風と作品
津金氏の作品は、漢詩や古典文学を題材とし、深い文学的教養と繊細な筆致が特徴です。彼の作品には、文字の余白を生かし、詩情豊かな表現が見られます。例えば、読売書法会のギャラリーでは、七言絶句を半折作品に収めた作品が紹介されており、文字を囲む余白が作品に生命を与えていることが伺えます。

展覧会と評価
津金氏の作品は、国内外で高い評価を受けており、各地の美術館で展示されています。例えば、2007年には茅野市美術館で「津金孝邦展」が開催され、新作19点を含む計26点が展示されました。

また、八ヶ岳美術館では、父・津金寉仙氏の書作品とともに、津金孝邦氏の作品も展示されており、親子二代にわたる書の世界を堪能できます。


関連書籍
津金孝邦氏の作品集や関連書籍は、以下のリンクからご覧いただけます。

津金孝邦氏の作品は、書道の技術だけでなく、文学的な深みや詩情を感じさせるものが多く、書道愛好家や文学ファンにとっても魅力的です。彼の作品を通じて、日本の書の美しさと奥深さを感じてみてはいかがでしょうか。