竹原春泉たけはらしゅんせん
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | 竹原 春泉斎(たけはら しゅんせんさい、生没年不詳)とは、江戸時代の大坂の浮世絵師。 竹原春泉(たけはら しゅんせん)は、江戸時代後期に活動した絵師・挿絵画家で、特に妖怪画集『絵本百物語』の画家として知られる人物です。妖怪や怪談を題材にした絵画・挿絵を数多く描き、日本における妖怪図像の形成に大きな影響を与えた画家のひとりです。 基本情報 名前:竹原春泉(たけはら しゅんせん) 活動時期:江戸時代後期(文化年間〜天保年間、19世紀前半) 職業:絵師、版本挿絵画家 代表作:『絵本百物語(えほんひゃくものがたり)』 代表作『絵本百物語』について 概要 刊行年:天保2年(1831年) 版元:吉原屋茂兵衛 構成:全5巻(青・赤・黄・緑・紫の5冊) 著者:桃山人(とうざんじん)という仮名の人物(正体不明) ※春泉はその挿絵を担当 内容 各巻に約20点前後の妖怪が収録され、合計約100の妖怪図が描かれている 絵に加えて、妖怪の由来や逸話が短い文章で説明されている 日本各地の伝承や民話、説話をもとにした妖怪が多く、ビジュアルとテキストが一体になった妖怪百科のような構成 特徴 図像の独自性が高く、多くの妖怪の“ビジュアル的起源”となった 例:鯰(なまず)の妖怪「鯰女」、人間の怨念が形を取った「無眼僧」、毛むくじゃらの「けうけげん」など 現代の妖怪研究家や画家(例えば水木しげる)にも大きな影響を与えている 江戸後期の「百物語」ブームを背景に人気を集めた 作風と影響 春泉の描く妖怪は、ユーモアと不気味さが共存する独特の作風 線は比較的簡略でありながら、妖怪の異形性や不条理さを巧みに表現 妖怪の「見える化」を行った先駆的な存在で、のちの妖怪画に大きな影響を及ぼした 竹原春泉の意義 春泉は「浮世絵師」というよりは、「挿絵画家」としての側面が強く、版本の世界で活躍した職人的絵師 しかし、『絵本百物語』の挿絵は後世に大きな影響を与え、日本文化における妖怪の視覚的イメージの基盤を築いた点で非常に重要な存在と評価されている 現存資料と再評価 『絵本百物語』は現在も多数の図書館・博物館に所蔵されており、国立国会図書館デジタルコレクションなどで全文が閲覧可能 水木しげるをはじめ、現代の妖怪文化に関わる作家・研究者にたびたび引用・紹介されている 近年では、ビジュアルブックとしての再刊行もなされており、美術的価値と民俗学的資料としての価値の双方が見直されている まとめ 項目 内容 名前 竹原春泉(たけはら しゅんせん) 活動時期 江戸後期(1830年前後) 主な職業 挿絵画家、妖怪絵師 代表作 『絵本百物語』(全5巻) 特徴 妖怪図像の原型を多数創出。視覚化された妖怪文化の祖の一人 |