大石真虎おおいしまとら

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 浮世絵
プロフィール 大石 真虎(おおいし まとら、寛政4年(1792年) ‐ 天保4年4月14日(1833年6月1日))は、江戸時代中後期の名古屋の浮世絵師。

**大石真虎(おおいし まとら、1792年 – 1833年)**は、江戸時代後期に活躍した名古屋出身の浮世絵師で、風俗画や歴史画、絵本の挿絵など多岐にわたる作品を手がけました。

来歴と人物像
本名:小泉門吉。後に大石姓を名乗り、幼名や改名を繰り返し、衛門七、寿太郎、順平などの名も使用しました。
出身地:尾張国春日井郡(現在の愛知県名古屋市)。
師匠:沼田月斎、張月樵、葛飾北斎などに師事し、多様な画風を学びました。
活動拠点:名古屋を中心に、江戸、京都、大坂、長崎、厳島などを巡り、各地で作品を制作しました。
性格:自由奔放で奇行が多く、酒席での逸話や風刺的な行動が伝えられています。

作風と代表作
大石真虎の作品は、浮世絵、土佐派、四条派の技法を融合させた独自の画風が特徴です。特に歴史や風俗を題材とした絵本の挿絵や肉筆画に秀でており、以下の代表作があります:

『麁画国風』(1828年):風俗や歴史的場面を描いた絵本。
『神事行燈』(1829年):神事や祭礼を題材にした絵本。
『麁画百物』(1832年):百物語をテーマにした絵本。
『百人一首一夕話』(1833年):百人一首の歌人たちを描いた絵本。

また、舞楽や白拍子、遊女などを描いた肉筆画も多く残されています。


現存作品と所蔵先
大石真虎の作品は、以下の美術館や博物館に所蔵されています:

ボストン美術館
大英博物館
ミネアポリス美術館
東京国立博物館
名古屋市博物館

これらの施設では、彼の浮世絵や肉筆画を鑑賞することができます。

評価と影響
大石真虎は、当時の名古屋において牧墨僊と並ぶ人気絵師であり、風俗画や歴史画の分野で高い評価を受けました。彼の作品は、江戸時代後期の風俗や文化を知る上で貴重な資料となっています。また、彼の自由奔放な性格や行動は、多くの逸話として語り継がれています。

大石真虎の作品に興味がある場合は、上記の美術館や博物館を訪れることで、彼の多彩な作品を直接鑑賞することができます。また、彼の作品が掲載された書籍や展覧会図録も参考になるでしょう。