竹原春潮斎たけはらしゅんちょうさい
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | **竹原春潮斎(たけはら しゅんちょうさい)**は、江戸時代中期から後期にかけて大坂(現在の大阪市)で活躍した浮世絵師で、特に名所図会や鳥羽絵の分野で知られています。 基本情報 本名:信繁(のぶしげ) 号:春朝斎、春潮斎など 活動地:大坂(大阪) 師匠:大岡春卜、坂本春汐斎 活動時期:明和から寛政期(18世紀後半) 没年:寛政12年11月30日(1801年1月14日) 活動と作品 名所図会の挿絵 竹原春潮斎は、秋里籬島と組んで多くの名所図会の挿絵を手がけました。代表的な作品には以下があります: 『都名所図会』(安永9年、1780年) 『拾遺都名所図会』(天明7年、1787年) 『大和名所図会』(寛政3年、1791年) 『和泉名所図会』(寛政8年、1796年) 『摂津名所図会』(寛政8年・10年、1796年・1798年) 国際日本文化研究センター学術リポジトリ これらの作品では、寺社や風景を俯瞰的に描き、当時の風俗や文化を詳細に表現しています。特に『摂津名所図会』では、他の絵師と協力しながらも、春潮斎が主筆として多くの挿絵を担当しました。 鳥羽絵の制作 竹原春潮斎は、鳥羽絵と呼ばれる戯画の制作にも携わりました。代表作の一つに『鳥羽絵欠とめ』があります。鳥羽絵は、滑稽で風刺的な内容を持つ絵で、後の漫画や風刺画の源流とされています。 家族と弟子 竹原春潮斎の子である竹原春泉斎も、父の画法を学び、名所図会や絵本の挿絵を手がけました。春泉斎は、『東海道名所図会』や『絵本浪華男』などの作品に関与し、父の画業を継承しました。 評価と影響 竹原春潮斎は、大坂における風景版画の先駆者とされ、名所図会の挿絵を通じて当時の風俗や文化を後世に伝えました。また、鳥羽絵の制作を通じて、戯画や風刺画の発展にも寄与しました。彼の作品は、現在も多くの美術館や図書館に所蔵されており、研究の対象となっています。 竹原春潮斎の作品は、当時の日本の風景や文化を知る上で貴重な資料となっています。彼の描いた名所図会や鳥羽絵は、現在も多くの人々に親しまれています。ご興味があれば、彼の作品が所蔵されている美術館や図書館を訪れてみるのも良いでしょう。 |