喜多川月麿きたがわつきまろ
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | 喜多川 月麿(きたがわ つきまる、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。 **喜多川月麿(きたがわ つきまろ)**は、江戸時代後期に活動した浮世絵師で、**喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)**の門人または一派に属するとされる人物です。 その名からわかるように、歌麿の作風を色濃く受け継いだ美人画家であり、18世紀末~19世紀初頭にかけて活躍しました。 【基本情報】 項目 内容 名前 喜多川月麿(きたがわ つきまろ) 活動時期 寛政期(1789–1801年)前後 所属流派 喜多川派(喜多川歌麿の系譜) 得意分野 美人画(錦絵)、肉筆画 画号・署名 「月麿筆」「喜多川月麿筆」など 【活動と特徴】 ◆ 美人画を中心とした作品 月麿は、歌麿の影響を受けたやわらかな輪郭線と品のある女性像を特徴とする浮世絵師。 錦絵(多色摺の版画)や、肉筆浮世絵において町人女性や遊女、日常の風俗を描いた作品が知られます。 彼の女性像は、歌麿に比べてやや素朴で控えめな印象がありますが、同時代の浮世絵師の中では完成度の高い美人画を描いたと評価されています。 【代表作】 『見立東海道五十三次 美人図』 『見立風俗十二ヶ月』 肉筆浮世絵『美人読書図』 『当世美人合』 ※いずれも歌麿の作風を模した洗練された構図と穏やかな色彩が特徴です。 【画風の特色】 喜多川歌麿の「大首絵」様式(上半身を大きく描く構図)を模倣した作品もある。 女性像は端正で、輪郭線が細く、ふっくらとした頬や控えめな表情に特徴。 髪型・着物の柄も当時の流行を丁寧に描き出しており、江戸後期のファッション資料としても興味深いものです。 【署名と落款】 「月麿画」 「喜多川月麿筆」 「月麿筆之」などの落款が確認されている 一部に朱印風の落款を用いた肉筆画も存在 【評価と位置づけ】 歌麿の門人またはその画系に属する絵師として位置づけられる 歌麿が主流だった寛政期後半、美人画が盛んになる中で活動した中堅的な絵師 作品数は多くないものの、美人画の模範的表現として近年再評価されつつある 【現存と所蔵】 太田記念美術館、東京国立博物館、大英博物館などに所蔵例あり 特に肉筆美人画の愛好家や美人画コレクターの間で知られている |