北野勝彦きたのかつひこ

カテゴリー 陶磁器全般
作品種別 日展第四科工芸美術五科書
プロフィール 北野勝彦(きたの かつひこ)さんは、日本の陶芸家で、岡山県美作市に築窯し、備前焼を中心に活動されています。


略歴
1954年:大阪府生まれ。
1976年:日本大学卒業。
1978年:京都府立陶工訓練校卒業。
1981年:岡山県美作市に築窯。

主な受賞歴
大阪工芸展「大阪市長賞」「会長賞」。
朝日陶芸展入賞。
嵯峨御流 花の陶展「奨励賞」。
岡山県展「奨励賞」。
日本美術工芸会展「工芸大賞」。
日本伝統工芸展入選。
日本陶芸展入選。

作風と特徴
北野さんは、伝統的な備前焼に独自の技法を加えた「平成北野備前」の確立を目指して作陶に励んでいます。彼の作品は、やわらかな面取、大胆な鎬(しのぎ)、独自の白備前を特徴としています。

特に「白備前」は、備前焼の粘土に磁土をブレンドし、泥漿に近い磁器土をかけて焼いたもので、白色に緋色が浮かび上がる独特の風合いを持っています。この技法は、土と磁器土の収縮率の違いを克服するための努力の結晶であり、北野さんの挑戦的な姿勢が表れています。


作品集
作陶生活30年を記念して、作品集『晨焔(しんえん)』を刊行。この作品集では、斬新な造形作品や、面取りした壺、白備前の作品など、北野さんの多彩な作品が紹介されています。

北野勝彦さんの作品は、伝統と革新が融合した備前焼の新たな可能性を示しています。彼の作品は、ギャラリーや展覧会で鑑賞することができますので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。