長谷川繁はせがわしげる

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 一般社団法人日本画府日府展工芸部
プロフィール 長谷川繁(はせがわ しげる)さんは、1963年に滋賀県で生まれた現代美術家で、特に「新しい具象(ニュー・フィギュラティヴ・ペインティング)」の代表的な作家として知られています。​彼の作品は、壺や生姜、生肉、トイプードルなど、日常的なモチーフを大胆に描くことで、具体と抽象の境界を探求しています。​


経歴と学歴
1986年:愛知県立芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1988年:同大学大学院美術研究科修了
1989年〜1992年:ドイツ・デュッセルドルフ芸術アカデミーでヤン・ディベッツに師事
1992年〜1994年:オランダ・アムステルダムのデ・アトリエーズに在籍​

ヨーロッパでの学びを経て、1996年に日本へ帰国し、東京や名古屋を拠点に制作活動を展開しています。​

作風とテーマ
長谷川さんの作品は、身近なモチーフを用いながらも、絵画の本質や構造を問い直す試みが特徴です。​彼は「描こうとして描いた絵ではなく、『できちゃった絵』にしたい」と語り、計画と偶然のバランスを重視しています。 ​


また、彼の作品は「絵具を塗るとはどういうことか」「そこに宿る情報とは何か」といった、絵画制作の根源的な問いにアプローチしています。​

主な展覧会
2023年:「1989-」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川)
2023年:「SCARECROW」Satoko Oe Contemporary(東京)
2021年:「種まく人」Satoko Oe Contemporary(東京)
2020年:「2003-2004」Satoko Oe Contemporary(東京)
2019年:「PAINTING」Satoko Oe Contemporary(東京)​

これらの展覧会では、新旧の作品を通じて、彼の絵画における変化と一貫性を感じることができます。 ​

作品の特徴
長谷川さんの作品には、以下のような特徴があります:​

モチーフの選定:​壺や生姜、生肉、トイプードルなど、日常的でありながら象徴的なモチーフを選びます。
構図:​中央にモチーフを配置する「日の丸構図」を多用し、視覚的なインパクトを与えます。
筆致と色彩:​大胆な筆致と鮮やかな色彩を用い、絵具の物質性を強調します。
絵画の本質への問い:​「描くこと」そのものへの探求を通じて、絵画の本質や可能性を模索しています。​

近年の活動
2011年頃から作品の発表を一時休止していましたが、2019年の個展「PAINTING」で再び注目を集めました。​その後も、国内外で精力的に展覧会を開催し、絵画の可能性を探求し続けています。 ​