勝川春英かつかわしゅんえい
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | 勝川 春英(かつかわ しゅんえい、宝暦12年〈1762年〉- 文政2年10月26日〈1819年12月13日〉)とは、江戸時代の浮世絵師。 勝川春英(かつかわ しゅんえい、1762年 – 1819年)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、勝川派を代表する絵師の一人です。本名は磯田久次郎、号は九徳斎、旭徳斎などを用いました。師匠である勝川春章のもとで学び、役者絵を中心に、美人画、相撲絵、武者絵など多彩な作品を手がけました。 作風と特徴 勝川春英は、役者の個性や表情を巧みに捉えた写実的な描写で知られ、特に大首絵(役者の上半身を大きく描いた作品)においてその才能を発揮しました。彼の作品は、明るく軽妙な筆致と飄逸な雰囲気を持ち、観る者に親しみやすさを感じさせます。また、所作事(歌舞伎舞踊)を描いた「おし絵形」シリーズでは、動きの中の一瞬の美を捉える表現力が高く評価されています。 代表作と所蔵美術館 勝川春英の代表作には以下のようなものがあります: 『市川高麗蔵の定九郎大首』 『三代目沢村宗十郎の加古川本蔵』 『湯上り美人と猫図』 『荒馬・鴻ケ峰』 『忠臣蔵』シリーズ これらの作品は、東京国立博物館やシカゴ美術館など、国内外の主要な美術館に所蔵されています。 門人と影響 勝川春英は、師である勝川春章のもとで学び、春好とともに春章門下の双璧とうたわれました。また、彼自身も多くの門人を育て、その中には勝川春亭などがいます。春英の写実的な役者絵は、東洲斎写楽や歌川豊国など、後の浮世絵師たちにも影響を与えました。 勝川春英は、江戸時代後期の浮世絵界において、写実的な役者絵を確立し、多彩な作品を残した重要な絵師です。彼の作品は、現在でも多くの美術館や博物館で鑑賞することができ、その芸術性の高さが評価されています。 |