長陽堂安知ちょうようどうあんち
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | 長陽堂 安知(ちょうようどう あんち、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。 長陽堂安知(ちょうようどう あんち、生没年不詳)は、江戸時代中期に活躍した浮世絵師で、懐月堂派の一員として知られています。彼の作品は、肉筆美人画や墨摺絵(丹絵)など、多岐にわたります。 来歴と背景 長陽堂安知は、懐月堂安度の門人であり、「長陽堂」や「音雪」、「貞布舎」、「冬信」などの号を用いました。彼の画名には「安」の文字が含まれており、これは安度の兄弟や子である可能性を示唆しています。また、彼は「懐月堂」を自称することはなく、他の門人と同様に「懐月末葉」と落款しました。 作風と作品 長陽堂安知の作画期は宝永から延享の頃にかけてで、肉筆画のほか、大判の墨摺絵(丹絵)8点が知られています。彼の作品は、堂々とした立ち姿の美人画が特徴であり、懐月堂派の中でも優れた力量を持っていたと評価されています。 彼の墨摺絵の版元は、大伝馬町二丁目東横町の丸屋が6点、伊賀屋が1点、未詳が1点です。また、肉筆画では「日本戯畫」の落款を用い、「長陽堂安知圖之」と署名しています。 代表作と所蔵美術館 長陽堂安知の代表作には以下のようなものがあります: 「遊女立姿図」 紙本着色 東京国立博物館所蔵 「見返り美人図」 紙本着色 出光美術館所蔵 「立美人図」 紙本着色 MOA美術館所蔵 「桜模様衣裳の立美人」 紙本着色 ミネアポリス美術館所蔵 これらの作品は、現在も各美術館で所蔵・展示されており、長陽堂安知の芸術性を鑑賞することができます。 俳諧との関わり 長陽堂安知は俳諧にも精通しており、享保から延享にかけて江戸で出された句集に、音雪、貞布舎音雪、冬信の名で句と挿絵を掲載しています。彼の多才な才能は、絵画だけでなく文学の分野にも及んでいました。 長陽堂安知は、懐月堂派の中でも特に優れた美人画を描いた浮世絵師として評価されています。彼の作品は、現在も多くの美術館で鑑賞することができ、その芸術性を今に伝えています。 |