小川破笠おがわはりつ
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | 小川 破笠(おがわ はりつ、寛文3年(1663年) - 延享4年6月3日(1747年7月10日))は、江戸時代の俳人、漆芸家。また肉筆浮世絵を描いたことでも知られる。 小川破笠(おがわ はりつ、1663年〈寛文3年〉– 1747年〈延享4年〉)は、江戸時代中期の多才な芸術家で、漆芸家、画家(浮世絵師)、俳人として知られています。伊勢国(現在の三重県)出身で、本名は小川尚行とされています。彼は「破笠細工」と呼ばれる独自の技法を創始し、漆芸の分野で革新的な作品を生み出しました。 芸術家としての活動 小川破笠は、漆芸において「破笠細工」と称される独自の技法を確立しました。この技法は、貝、陶器、牙角などの素材に蒔絵や象嵌を施すもので、繊細で独創的な作風が特徴です。彼の作品は、群馬県立近代美術館、熊本県立美術館、石川県七尾美術館などに所蔵されています。 また、彼は肉筆浮世絵の制作にも携わり、英一蝶に絵を学びました。さらに、俳諧にも精通し、松尾芭蕉に学んだとされています。俳号としては「宗羽」「宗宇」「宗有」などを用い、他にも「笠翁」「夢中庵」「卯観子」「子蝉」「英一蝉」などの号を持っていました。 代表作とその特徴 香合(こうごう):黒檀に螺鈿や陶片を象嵌し、葵文をあしらった香合は、彼の超絶技巧を示す代表作の一つです。この作品は、徳川家に縁のある御道具として伝えられています。 印籠(いんろう):十六菊紋を施した木彫の印籠は、彼の漆芸技術の高さを示す作品であり、時代箱とともに伝えられています。 陶器製香炉:門人である望月半山が制作した陶器製の香炉は、破笠の技法を継承した作品として評価されています。 所蔵美術館と鑑賞情報 小川破笠の作品は、以下の美術館で所蔵・展示されています: 群馬県立近代美術館 熊本県立美術館 石川県七尾美術館 これらの美術館では、彼の漆芸作品や絵画、俳句など、多岐にわたる作品を鑑賞することができます。 影響と評価 小川破笠は、漆芸における革新的な技法を確立し、絵画や俳諧にも才能を発揮した多才な芸術家として評価されています。彼の作品は、江戸時代中期の美術工芸の発展に大きく寄与し、現在でも高い評価を受けています。 小川破笠の作品や技法に関する詳細な情報は、各美術館の公式ウェブサイトや専門書籍などで確認することができます。また、彼の作品を実際に鑑賞することで、その精緻な技術と美的感覚を直接感じ取ることができるでしょう。 |