葛烏石かつらうせき

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 墨蹟・書
プロフィール 松下烏石(まつした うせき、男性、元禄11年(1698年) – 安永8年10月(1779年))は、江戸時代中期の日本の書家である。
名は辰、字は君岳・神力・龍仲など。号は烏石の他に菽竇処士・青蘿主人・東海陳人・白玉斎など。修姓を葛として葛烏石・葛辰とも称した。江戸の人。

葛烏石(かつ うせき)としても知られる松下烏石(まつした うせき)は、江戸時代中期の著名な書家であり、詩人・篆刻家としても活躍しました。​彼の書風や文化的貢献は、当時の文人社会に大きな影響を与えました。​


基本情報

本名:​松下 辰(まつした しん)
字(あざな):​君岳(くんがく)、神力(しんりき)、龍仲(りゅうちゅう)
号:​烏石(うせき)、菽竇処士(しゅくとうしょし)、青蘿主人(せいらしゅじん)、東海陳人(とうかいちんじん)、白玉斎(はくぎょくさい)など
生没年:​元禄12年(1699年) - 安永8年9月23日(1779年11月1日)
出身地:​江戸(現在の東京都)
修姓:​葛(かつ)​

書家としての活動

松下烏石は、欧陽詢の流れを汲む唐様の書法を学び、佐々木玄竜や文山兄弟に師事しました。​彼の書は、端正で力強い筆致が特徴で、多くの法帖を刊行しています。​代表作には『隷書千字文』や『秋興八首』などがあり、これらは現在も古書市場で高く評価されています。​


文人としての交友と作品

詩文にも秀でていた松下烏石は、服部南郭に学び、詩人としても活動しました。​また、篆刻家としても知られ、『消間印譜』などの作品を残しています。​彼の作品は、当時の文人たちの間で高く評価され、多くの門弟を育てました。​

晩年と文化的貢献

晩年、松下烏石は京都に移り、西本願寺の賓客として迎えられました。​また、江戸の磐井神社に表面にカラスの模様のある天然石を寄進し、これが「烏石」と呼ばれて評判となり、多くの文人墨客が見学に訪れました。​

松下烏石は、書家、詩人、篆刻家として多才な才能を発揮し、江戸時代中期の文人文化に大きな影響を与えました。​彼の作品や教えは、現代においても江戸時代の文化を知る上で貴重な資料となっています。​