菊池耕斎きくちこうさい

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 墨蹟・書
プロフィール 1618-1683* 江戸時代前期の儒者,医師。
元和(げんな)4年8月6日生まれ。菊池元春の子。林羅山(らざん)に漢籍を,野間玄琢(げんたく)に医学をまなぶ。筑後(ちくご)(福岡県)久留米(くるめ)藩,薩摩(さつま)鹿児島藩につかえた。天和(てんな)2年12月8日死去。65歳。京都出身。名は武勻。字(あざな)は東勻。著作に「七書講義通考」「本朝歴代名臣伝」など。

菊池耕斎(きくち こうさい、1618年〈元和4年〉8月6日 – 1683年〈天和2年〉12月8日)は、江戸時代前期の儒学者・医師であり、詩文や韻学の研究でも知られる人物です。​名は武勻(たけやす)、字は東勻(とういん)と称しました。​彼は林羅山に漢籍を、野間玄琢に医学を学び、筑後久留米藩や薩摩藩に仕えました。 ​

生涯と学問
菊池耕斎は京都に生まれ、父は菊池元春です。​若くして林羅山に師事し、朱子学を学びました。​また、野間玄琢から医学を学び、儒学と医学の両面で修養を積みました。​その後、筑後久留米藩や薩摩藩に仕官し、藩政に関与しました。​

主な著作と業績
『七書講義通考』:​中国の兵法書『七書』に関する講義録で、兵学の研究に貢献しました。​

『本朝歴代名臣伝』:​日本の歴代の名臣について記述した伝記集で、歴史研究の資料として重要です。​
『圓機活法』:​詩学と韻学に関する著作で、詩作の方法や韻律について詳述しています。​
『耕斎先生全集』:​詩文や随筆を集めた全集で、国立公文書館デジタルアーカイブで閲覧可能です。 ​

菊池家と後世への影響
菊池耕斎の子孫は、江戸時代を通じて儒学者として活躍しました。​特に、菊池五山(きくち ごさん)は、幕末の儒学者として知られています。​また、菊池寛(きくち かん)は、耕斎の血筋を引く作家で、昭和初期の文壇で活躍しました。 ​

菊池耕斎は、儒学と医学の両面で優れた業績を残し、後世の学問や文化に大きな影響を与えました。​その著作や思想は、現在でも研究の対象となっています。